とくこさんの読書日記[公開中]
- 2014年03月12日
姑獲鳥の夏 (KODANSHA NOVELS)を289ページまで読みました。
「僕はね、関口。自分の関わることで人が死んだり、傷ついたりするのはまっぴら御免なんだ。特にこんな馬鹿らしい事件は、放っておいても勝手に終わるよ」
2014/03/12 16:01:51
- 2014年03月02日
姑獲鳥の夏 (KODANSHA NOVELS)を232ページまで読みました。
人物が出揃ってきた時のわくわく。
2014/03/02 18:44:33
姑獲鳥の夏 (KODANSHA NOVELS)を232ページまで読みました。
2014/03/02 18:40:41
- 2014年02月28日
姑獲鳥の夏 (KODANSHA NOVELS)を130ページまで読みました。
私はヤミ市が嫌いだった。無秩序。どやどやした大勢の、粗野で乱暴な声。混沌の中での圧倒的な自己主張。生きる力強さ。皆、私の嫌いなものだった。
2014/02/28 14:04:42
- 2014年02月25日
姑獲鳥の夏 (KODANSHA NOVELS)を62ページまで読みました。
ここにきてやっと話が動いてきた…長かった。面白いけど。
2014/02/25 18:19:36
- 2014年01月05日
神様 (中公文庫)を191ページまで読みました。
ずいぶんきちんとした手紙だと感心しながら、三回繰り返して読んだ。三回目には泣きそうになったが、泣かなかった。 夜になって寝床の中でもう一度文面を思い出し、少しだけ泣いた。赤ピーマンのローストなんかじゃなく、魚の皮をそのまま持ってくればよかったのに。そうつぶやきながら、少し泣いた。
2014/01/05 20:38:04
神様 (中公文庫)を175ページまで読みました。
2014/01/05 18:19:48
神様 (中公文庫)を142ページまで読みました。
カナエさんの体じゅうが淋しくなった。体のうわっつらも中身も、ぜんぶが淋しくなった。最後まで残っていた淋しくない部分が淋しいにくるりと裏返ったとき、カナエさんは帰らない男に向かって、 「帰ってほしいのです」と呼ばわった。
2014/01/05 17:42:30
神様 (中公文庫)を136ページまで読みました。
帰れば男はカナエさんを抱きしめたりくるくるまるめたりした。
2014/01/05 17:35:17
神様 (中公文庫)を118ページまで読みました。
「ぼくの寒いはね、小さくて青い色の空き瓶だよ」
2014/01/05 14:18:03
神様 (中公文庫)を80ページまで読みました。
花ねえ。切り花はあんまり得意じゃないのよ、すぐに枯れるからかなしくて。わたしが言うと、ウテナさんはふふふと笑い、
2014/01/05 12:42:36
神様 (中公文庫)を70ページまで読みました。
2014/01/05 00:43:03
- 2014年01月04日
神様 (中公文庫)を63ページまで読みました。
不思議な存在を、当たり前のように受け入れている。
2014/01/04 17:11:42
神様 (中公文庫)を42ページまで読みました。
棺の中に横たわっていた叔父の顔を思い出した。白く、小さく、薄く見えた。寝ている人間の顔は広がって見えるのに、死んだ人間の顔は縮んで見えることが不思議だった。
2014/01/04 16:42:57
- 2014年01月03日
神様 (中公文庫)を23ページまで読みました。
このところ、夜になると何かがずれるようになったのである。何がずれるのか、時間がずれていくような気もしたし、空気がずれていくような気もしたし、音がずれていくような気もしたし、全部ひっくるめてずれていくのかもしれなかった。それで、昼間梨畑で働かせてもらうことにした。
2014/01/03 14:13:00
神様 (中公文庫)を15ページまで読みました。
「何回か引っくり返せば、帰る頃にはちょうどいい干物になっています」 何から何まで行き届いたくまである。
2014/01/03 14:04:14
神様 (中公文庫)を11ページまで読みました。
呼びかけの言葉としては、貴方、が好きですが、ええ、漢字の貴方です、口に出すときに、ひらながなではなく漢字を思い浮かべてくださればいいんですが、まあ、どうぞご自由に何とでもお呼びください
2014/01/03 13:50:04
- 2013年09月26日
マノンの肉体を48ページまで読みました。
私の目はすっかり闇に慣れ、映画館の中を、自分の目の中を覗きこむように隅々まで捉えることができた。
2013/09/26 14:42:27
- 2013年09月24日
マノンの肉体を22ページまで読みました。
いっぽう橘夫人は、わたしにはなんの秘密もない、と確信をもって生きていたし、彼女がそういうのだからそうなのだった。秘密は自らあると思えばある、ないと思えばない。そういうものだ。橘氏はいつも何か隠すことばかり考えていたから、秘密を抱えこんでいたというわけだ。
2013/09/24 23:18:11
- 2013年09月09日
新釈 走れメロス 他四篇を30ページまで読みました。
ひょっとすると自分は凡人であろうかという恐怖が俺を引きずり廻した。本を読もうと手にとってはみたが、どれもこれものっぺりとした意味のない文章に思われて、俺には読むことができなかった。そのくせ自分では一文たりとも書けないのだ。そんな日々が延々と続いた。今までの自分を忘れて、他の生き方を見つけなければならないと考えた。しかしそれは死ぬも同然である。俺は自分の思い描いていた人生にあまりに自分の型を合わせすぎている。それを突き崩す方策はまったく思い浮かばなかった。
2013/09/09 11:02:30