流星の絆 (講談社文庫 ひ 17-27) [4485回参照されました]
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本の紹介
100% [全624ページ]
状態 読み終わった!
2011/07/08 01:34:25更新
著者 東野 圭吾 ブックリンクされた本
-評価
★★★☆☆感想
先ずは、とにかくバランスの良い作品だった。キャラクターの立たせ方、ミステリーとしての構成、そしてテンポの良い展開、読みやすい文章など、どれをとっても非の打ちどころがないし、ストーリーも純粋に面白くて引き込まれる展開だった。
…ストーリーに引き込まれたのは、過去にドラマをやってたのは知ってても、それを見るコトなく何の先入観も持たずに小説の世界観に入れたってのもあるだろうが。。。
ただ、全体的に少しキレイにまとまりすぎていたような気がしないでもない。兄妹たちにしても、詐欺を働いてるにしろ基本的にはデキた兄と弟で、それを信じる美人の妹って設定があまりにベタすぎて魅力的に映らなかったし…。それに、幼い頃に両親を殺され、大人になってからも世間に騙されたからといって、頭の回転も早く、弟と妹を大事に思う功一の取るべき行動としては安直すぎたのでは、、、
そしてタイルである「流星の絆」ってのも「絆」と表現するには浅はかで短絡的に見えてしまったのは穿った考えなのだろうか。。。
あくまで個人的な意見ではあるが、兄妹が離れ離れだった頃のエピソードを加えるとか、兄妹内での衝突や苦悩などの要素を入れていた方が深みや重みがあって「絆」と言う表現もしっくりくる展開になったんじゃないかと。
あくまでバランスの取れた巧い作品なんだけど、その辺が軽く感じてしまっていま一つ物足りなさが残った。その意味では面白い小説ではあったけど、印象の薄い作品だった気がする。
…それでも、ついついハヤシライスを食べに洋食屋に行きたくなってしまった。。。
読書の軌跡
112ページ | 2011/06/24 00:48:08 |
220ページ | 2011/06/28 02:31:27 |
304ページ | 2011/06/29 03:24:13 |
424ページ | 2011/06/30 01:26:04 |
520ページ | 2011/07/07 01:45:51 |
624ページ | 2011/07/08 01:34:25 |
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