流星の絆 (講談社文庫 ひ 17-27) [321回参照されました]
あおみさん がこの本を手に取りました。あおみさんは、これまでに174冊の本を読み、67,684ページをめくりました。
本の紹介
100% [全624ページ]
状態 読み終わった!
2012/06/20 10:05:58更新
著者 東野 圭吾 ブックリンクされた本
-評価
★★★★☆感想
ラストまでの盛り上がりは逸品だった。功一、泰輔、静奈の3兄妹が両親が亡くなったという酷な状況で必死に生きていく姿、詐欺という犯罪を行いつつも懸命に14年前の犯人を追いかけて行く様。それらが心に感動を与え、3人の行く末を見守る姿勢で読んでいたが、ラストでそれまで追いかけていた人物が犯人ではなく、親身になっていてくれた警察が犯人だ、というオチであった。
私は、警察が犯人だったという結末が個人的に嫌いだ。卑怯だ、と思うからだ。犯人という全てを知った人物でありながら、その真実を暴こうと尽力する。幾らでも捜査を撹乱できるし、何とでも言い訳すれば辻褄を合わせられる。さらに、金目的での殺害というのも好まない。有り触れていながら最もしょうもないからだ。この2点が本作品の評価を大幅に下げた。これなら、ハヤシライスのレシピ目的に殺していた洋食店の店長、戸神政行が犯人の方がよかったと思う。
読書の軌跡
624ページ | 2012/06/20 10:05:58 |
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