プラチナタウン (祥伝社文庫) [110回参照されました]
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本の紹介
100% [全488ページ]
状態 読み終わった!
2011/10/11 20:05:51更新
著者 楡 周平 ブックリンクされた本
-評価
★★★★☆感想
最大手商社の部長が岩手と宮城の県境の町長となり、借金だらけの町を規制概念にとらわれない商社時代のノウハウを活かして復活させようとする話し。
その復活の鍵を握るのが福祉、主に老人介護であり、老人を各地から呼び込むことにより雇用が増え、税金や周囲の休閑施設も賑わうようになる。また、土地の無償貸与により上物だけの価格しかかからず、入居費用も安くなる。まさに地方の利点を全て活かした手法。
ただ、後半が駆け足であり、いざ議会で案が通ってからの成功までのプロセスが見えにくかった。もう少し困難にぶち当たった様子や、住民との軋轢などを表現して欲しかった。加えて施設開設後の運営時の問題とかもあってもよかったと思う。
ただ、全体として論じられているのは、いま日本、そして各自治体が抱えている高齢化や福祉、財政悪化の問題であり、これは世間への警鐘でり、同時に解決策の提言であると思った。
読書の軌跡
441ページ | 2011/10/11 00:37:46 | 後半駆け足 |
488ページ | 2011/10/11 20:05:51 |
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