竜の道〈下〉 (幻冬舎文庫) [81回参照されました]
mak246さん がこの本を手に取りました。mak246さんは、これまでに105冊の本を読み、44,761ページをめくりました。
本の紹介
100% [全375ページ]
状態 読み終わった!
2011/09/03 01:50:54更新
著者 白川 道 ブックリンクされた本
-評価
★★★★☆感想
ん??これで終り??いやいや、ここまで盛り上げたら竜一が戻ってからの復讐劇は絶対にあるハズでしょ。で、続きが出版されてるのかを調べてみると、そもそも本書の単行本時のタイトルには"飛翔篇"と付いてるのに文庫化に伴ってサブタイトルが消えてる…。えっ??
まさかの打ち切り??
…と、先ずはこの続きが気になるほどに後半は盛り上がって、面白かった。
上巻から引き続き、双子の兄弟が世間と巨大企業への復讐のために金と権力と地位を築いていくのだが、その野望も大きければ突き進む道もスケールがデカい!裏社会でのし上がる兄の竜一は非情な手段を講じながらも仕手戦で着実に資金をつくり、絶対権力とのパイプを強固にしていく。一庶民としてはいささか現実離れした世界で繰り広げられるハードボイルドな展開ではあるが、竜一に反感を抱く者たちを掌握していく手法だったり、仕手戦の戦略や立ち回りだっりにはリアリティが感じられて策略家による頭脳戦としての面白味と読み応えがあった。
少し残念だったのは、期待していた弟の竜二の活躍がほとんど見られず、切れ者とは言われつつも竜一と同等の頭脳明晰さには思えなかった。故に、どのようにしてキャリア官僚としてのし上がっていくのかの説得力と現実味に欠いた気がしてしまって…。
まぁ、それを含め続編のあることが前提での展開なのだろうから致し方ない部分ではあるが、本作では登場機会の少ない主要人物たちの伏線が未回収になっているので、是非とも収束させてほしいものだ。。。
…そもそも、原動力である「復讐」は計画だけで何も実行されてないんだし。。。。
読書の軌跡
119ページ | 2011/08/30 02:06:41 |
212ページ | 2011/09/01 01:32:26 |
308ページ | 2011/09/02 01:11:01 |
375ページ | 2011/09/03 01:50:54 |
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