生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891) [956回参照されました]
taka_akiさん がこの本を手に取りました。taka_akiさんは、これまでに3,187冊の本を読み、938,315ページをめくりました。
本の紹介
100% [全285ページ]
状態 読み終わった!
2007/12/17 21:41:29更新
著者 福岡 伸一 ブックリンクされた本
評価
★★★★☆感想
流行っているそうで、この本。
と言いますか、自分にはなかなか難解…。とは言え、研究の世界というのを垣間みれたのは楽しくもあり懐かしくもあり、って、そんな大した研究していた訳でもないですが。。
野口英世のロックフェラー大学での実際の評価と日本での評価との間に意外にも乖離があること。はー。って、遠き落日とか観たはずなんですけどね。。
ロックフェラー大学での野口英世の研究における誤認識あたりから、この本の本筋へと入って行きます。
DNAの二重螺旋の発見の経緯。いろんなドラマがあったんですね。。
四種のDNA文字だけで、なぜあれだけ複雑な遺伝情報を表現できるのか。当時は二進法って概念も無かった訳ですからね。。気付いた人すごすぎ。
ショウジョウバエの細胞塊から蛆になる過程で放出されるビコイドと呼ばれる分子の拡散過程は、頭から尾へと美しいグラデーションを描くと言うこと。
人は「お変わりなく」なんてことはなく、すっごい勢いで細胞、分子が入れ替わっていたりすること。動的平衡(ダイナミック・イクイリブリアム)と言うそうで。
細胞内で生成されるタンパク質は「内の内は外」という考え方に基づいて外部に放出されると言うこと。
二重螺旋の持つ構造的美しさ、動的平衡によって形作られる生命、ビコイドの美しさ、「内の内は外」と言う禅問答的考え方によって動作する細胞。もー、不思議なことだらけデス。もう一回読み返した方が良さそう。
読書の軌跡
238ページ | 2007/12/17 20:42:33 |
285ページ | 2007/12/17 21:27:45 |
コメント
コメントするにはログインが必要です。