世界から感謝の手紙が届く会社―中村ブレイスの挑戦 (新潮文庫) [655回参照されました]
Popoさん がこの本を手に取りました。Popoさんは、これまでに198冊の本を読み、56,501ページをめくりました。
本の紹介
100% [全200ページ]
状態 読み終わった!
2017/03/20 22:58:06更新
著者 千葉 望 ブックリンクされた本
-評価
未評価感想
(p32)中村が見せてくれたさまざまなメディカルアートの見本はショッキングなほどリアルだった…リアルだということはそれを失った時のショックもまた大きいことを示している…失われた部分を提供するだけではない。もう一度人生を生き直す力を、技術でもたらしたいと思うからである。
(p35)あえて低い技術のままそれより上を目指さないということは、使う人の視点が抜け落ちているだけではなく、働く人のやる気をも、無視していると私は思う。人間とは10年一日のごとく手馴れた仕事をしていれば、それで満足する生き物だろうか。少しでも技術を伸ばして人の役に立てるようになる実感が、日々の喜びに直結するのではないだろうか。
(p92)交流があった作家の松本清張氏が中村夫妻に贈った言葉、「空想の翼で駆け 現実の山野を往かん」が刻まれている。
(p137)雪景色がどんなに美しかろうと想像するのは楽しいことだが、そこで暮らしている人々にとって、雪とは眺める前にまずせっせと片付けるべきものである。
(p137)毎日毎日、中村は注文が入らず暇をもてあまして雪かきをしていた…でも私はへこたれませんでしたよ。この吹雪を、ニューヨークヤンキースの優勝パレードで、地元ファンがまく紙吹雪だと思おうって考えたんです。
(p142)彼をぼくが生かしてやれないんなら、このあといろんな社員が入ってきてもよう育てられんだろう。この子を生かすかどうかで、僕の運命が試されると思う。
(p145)いくら自分で10人分、15人分の働きをしても実は仕方がない、いつかは限界が来るわけですからね。それよりも、社員一人一人の能力を引き出すことを考えた方がいい。だから自分でやることを止めよう、と思いました…いっときは反発した社員の発言は、中村を工房の親方から経営者に脱皮させた…工房の親方でもかまわないけれども、中村がめざしていた「大森から世界へ、世界から大森へ」という大目標を達成するなら、経営者がいなくてはならない。
読書の軌跡
8ページ | 2017/02/27 09:06:01 |
24ページ | 2017/03/06 21:54:38 |
30ページ | 2017/03/07 09:07:53 |
32ページ | 2017/03/08 00:18:42 |
34ページ | 2017/03/09 09:09:35 |
41ページ | 2017/03/10 09:13:39 |
41ページ | 2017/03/10 09:13:39 |
76ページ | 2017/03/11 14:23:10 |
95ページ | 2017/03/11 17:08:34 |
113ページ | 2017/03/12 21:46:23 |
116ページ | 2017/03/13 09:05:24 |
118ページ | 2017/03/14 09:10:50 |
128ページ | 2017/03/14 21:50:23 |
131ページ | 2017/03/15 09:05:55 |
137ページ | 2017/03/16 09:15:45 |
200ページ | 2017/03/20 22:58:06 |
コメント
コメントするにはログインが必要です。