山本周五郎長篇小説全集 第八巻 正雪記(上) [146回参照されました]
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本の紹介
100% [全402ページ]
状態 読み終わった!
2016/09/24 12:18:52更新
著者 山本 周五郎 ブックリンクされた本
-評価
★★★★☆感想
江戸時代に起こった由井小雪の乱の首謀者を題材にした小説。上巻は由井小雪が成長してゆく過程の話で、島原の乱がここでのクライマックスとなっている。隠れキリシタンとの関わりの描写はやや退屈に感じたが、全体のストーリーは興味をそそるものがあり、読み急がせる力がある。さすが山本周五郎というところか。主役の小雪に加えて、小雪をひたむきに愛して帰りを待つ女の存在が重要だと言うのはよくわかるのだが、この先の展開を考えると、ついつい小雪なんて待っていないで幸せを掴んで欲しいと思ってしまう。知恵伊豆は通常はヒーローとして描かれる場合が多いだろうが、ここでは完璧な悪役。異なる視点から見ると言うのは面白い。
読書の軌跡
402ページ | 2016/09/24 12:18:52 | やはり山本周五郎は面白い。はんは、由井など待たずに庄三郎に嫁げば良いのに |
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