アフリカビジネス入門 ―地球上最後の巨大市場の実像 [552回参照されました]
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本の紹介
100% [全240ページ]
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2016/03/14 01:17:09更新
著者 芝 陽一郎 ブックリンクされた本
-評価
★★★★☆感想
(p10)南北アフリカは経済的に突出している。東アフリカは資源国ではないにも関わらず経済が発展し、ITサービスと金融サービスが発展している。西アフリカを代表する国はナイジェリアで、人口が最大な上、石油産出国だが、資源に頼らない成長をしている。中央アフリカでは、資源依存度が高く、インフレ率も高いのが特徴。
(p19)アフリカはGDPの高さだけでなく、消費の量やその拡大スピードで世界の他の地域と比べても中国に次ぐ地位を占めている。
(p68)アフリカ各地の情報収集を考えている方は、自分の興味のある国の主要メディアのツイッター・アカウントをフォローすると、現地での主要なニュースがリアルタイムに入手できる
(p87)アフリカに進出している(アフリカ外)企業への資本提携による間接的な市場参入のケース...日本企業によるアフリカ進出も、このケースが散見される。
(p116)物価が高く、労働賃金が高いこと、公共インフラ(物流網など)の未整備が障害となり、第1次産業が発展した後、第2次産業の発展に続かず、ITなど第3次産業の発展が先に来る構図となっている。
(p178)投資スタイルとしては...株式20%債権80%...アフリカには魅力的なベンチャーがいる一方で、現実としてある貧困と、未成熟な市場であるがゆえに、事業資金の名目で金を受け取った社長が勘違いをしないための仕組みがきわめて重要となってくる。
(p181)欧米のスタンダードで要求する書類、レポート、データが整っているような会社をアフリカで探すのは難しい...そもそもたいしょうきぎょうから出てくる事業資料自体がいい加減なものが多く、これがきれいに整備されている企業というのは、海外からの資本を受け入れ慣れている企業であることが少なくない。
(p191)ジャスタス自身は、現地の文部省推薦枠で日本に留学し、日本に9年間も住み、日本的なビジネスルールもわきまえた青年だが、ケニアに帰ると見事にアフリカ人に戻る。日本にいた頃とは発言も考え方も異なってくる。
(p192)アフリカで投資をする場合に考慮しなければならないのは、貧しさがゆえの底なし沼的な恐怖だ...投資を通じて社会を変革するといった高邁な世界はない。あるのは、途上国の頭の良い若者が先進諸国から金を引っ張って私腹を肥やしている現実だ。もちろん、そこでいくばくかの雇用が生まれて、いくばくかのサービスが提供されれば、それだけでも意味があるということもできるが、その若者の姿を見て周りが思うのは、オレも金をもらおうということだ。
(p193)アフリカへの投資を考えた場合、それは段階投資のほうがよい...彼らからすれば、援助も投資ももらったお金になる。事業の責任は事業の責任として負ってもらい、駄目なら痛い目にあってもらう。うまくいけばちゃんと成功する、という当たり前のことを当たり前にやらせる、これが重要だ。
(p198)サブサハラ・アフリカ地域に進出をする際には、南は南アフリカ、東はケニア、西はナイジェリアのこの3カ国がベンチマーク国と位置づけられ...まずは各地域での進出基盤を築いて隣国へ事業展開するのが一般的といわれる。それ以外にも、経済環境や法制度の観点からは、ボツワナとルワンダが、日本企業にとって進出をしやすい国と指摘されることも少なくないが、あとは市場規模をどう考えるのか、というのがポイントになる。
(p199)アルジェリアは他の地域と異なり、民間企業で赴任の人数が国際援助などの人員の政府関係者を大きく上回り、96%を占める。
(p200)日本企業のアフリカ進出の4つのパターン
1資源・インフラ整備事業関連の商社・プラント型
2自社製品の需要をより開拓するメーカー
3社会貢献を絡めたBOPビジネス
4その他
(p202)日本の製造業が、アフリカその他の途上国に進出する際には、大きく2つの形態に分かれる。1つはODA予算もしくは何らかの公的機関と連携した形で、現地企業に技術供与の形態での現地進出。もう1つは自前で現地に生産工場(^o^)/設立するパターン。前者が多い。
読書の軌跡
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