皇帝フリードリッヒ二世の生涯 上 [118回参照されました]
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本の紹介
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2014/10/20 01:24:58更新
著者 塩野 七生 ブックリンクされた本
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読書の軌跡
50ページ | 2014/10/13 22:52:35 |
190ページ | 2014/10/18 23:51:17 |
203ページ | 2014/10/19 20:00:33 | アル・カミールから贈られてきた精巧な機械じかけの時計に魅了されたからだと笑う人は多かったが、同じ機械も法王から見れば、悪魔の機械とされたのがこの時代である。 |
151ページ | 2014/10/19 20:05:34 | この法王グレゴリウス9世が歴史に名を遺す人になったのは、これ以後始まる皇帝フリードリッヒ2世との熾烈な抗争による。だが、それだけではない。この5年後の1231年になって設置される「異端裁判所」の創設者としても、ヨーロッパ史に名を遺すことになる。 |
109ページ | 2014/10/19 20:13:19 | しかし、法王庁の側にすれば、フォッジアにあるフリードリッヒの王宮は、我慢のならないそんざいであったにちがいない。入浴が病人にしか認められていなかった時代であるにもかかわらず、王宮には本格的な浴場が完備していた。入浴はそれ自体が「快」であるところから、中世のキリスト教会は入浴を、異教徒ローマ人が好んだ悪しき風習、と断罪していた。中世のキリスト教は、衛生よりも信仰を重要視していたのである。 |
210ページ | 2014/10/19 20:19:06 | 自分の考えだけが正しい、と信じている人に、別の新しい道を示すのは、中世にかぎらずいつの世にも難事なのである。 |
215ページ | 2014/10/19 20:23:08 | 公正な税制こそが善政の根幹であるとは私でも確信しているが、それゆえに「税は広く浅く取るものであり、税率は変えない」と考え実行した古代のローマ帝国の税制は公正な税制のモデルと思っている。 |
231ページ | 2014/10/19 20:33:45 | 法律は、施行しだいで良き法にもなれば悪法にもなる。それを常に意識しているのが統治者の責務の第一にもなるが、忠実に実施することこそが法の番人の責務と信じで疑わない人々から見れば、これさえも既成の秩序の破壊に映るのだった。 |
278ページ | 2014/10/20 00:06:50 | この人々を「第三階級」と名づけよう。世の中には貧しく不幸な人々がいるということを常に忘れず、その人々の救済のためには精神的にも物質的にも援助を惜しまないが、常日頃は利潤の追求を目指した工業や商業に専念する人々をまとめた組織、とでもいう意味だ。 |
301ページ | 2014/10/20 01:24:58 |
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