魍魎の匣 (講談社ノベルス) [312回参照されました]
とくこさん がこの本を手に取りました。とくこさんは、これまでに46冊の本を読み、11,505ページをめくりました。
本の紹介
100% [全684ページ]
状態 読み終わった!
2014/05/06 22:44:35更新
著者 京極 夏彦 ブックリンクされた本
-評価
★★★☆☆感想
前回以上に謎解きまでの道程が長かった。
後半は筺ノイローゼになりそうになる。
話の畳み方は上手いけど、前作よりも畳み方の勢いと、ここに辿り着くまでの労力が見合わない気がしてぐったりした。
それから最後の久保の心境は説明臭くて鬱陶しさを覚えた。
今回は大人数で動き回り、その皆が陰鬱とした気持ちになる中で京極堂の影響を受けない榎さんの自由さに好感を持った。
京極堂がすごく常識人に感じる一冊。
視点移動が多くて群像劇っぽかったけど、群像劇としてはいまいち。
群像劇ではなく結末までの材料集めだったのかもしれないけど、やっぱりかったるさを感じてしまったな。
姑獲鳥を面白く読んだので、どうしても比べると批判っぽくなる。
だけど、ラストに行くに連れて気味悪く浮き上がってくる「魍魎の匣」というタイトルには脱帽。
読書の軌跡
56ページ | 2014/03/14 18:41:59 |
113ページ | 2014/03/15 01:10:13 |
182ページ | 2014/03/20 15:00:35 |
246ページ | 2014/03/20 23:36:37 |
269ページ | 2014/03/21 14:59:48 |
287ページ | 2014/03/23 17:38:45 | 木場には考えることと思うことの区別がよく解らぬ。頭を使えば主観的になる。体で知れば客観的になる。木場の基準はせいぜいそんなところだ。 |
296ページ | 2014/03/23 18:22:19 | 警察に行くにも根拠が薄弱で、それで僕んとこ来るのもどうかと思ったんだけど、ほら、彼いつも真剣そうじゃない?鼻であしらえないタイプでしょ。だから聞いてあげて。明日にでも大島さんあたりに僕から情報流してあげようかと」 |
378ページ | 2014/04/19 08:34:26 |
572ページ | 2014/05/06 11:29:18 | 「やる方は別だ。わざわざ不可能犯罪に見せかけて得する奴なんかいねえんだよ!他人に罪を被せるとか、不在証明を偽装するとか、そう云う小細工なら解るが、密室殺人だの人間消失だのなんて怪談仕立てにして喜ぶのは探偵小説家くらいだ。それは概ね小細工に失敗してたまたまそうなるんだ。出来損ないの犯罪なんだよ。だから、失敗する前の元の形を考えるんだ。この場合、巧く行っていたなら完全にあんたの不在証明になるからな」 |
684ページ | 2014/05/06 22:44:35 |
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