張り込み姫: 君たちに明日はない3 (新潮文庫) [110回参照されました]
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本の紹介
100% [全404ページ]
状態 読み終わった!
2012/09/01 01:09:26更新
著者 垣根 涼介 ブックリンクされた本
-評価
★★★☆☆感想
「君たちに明日はない」「借金取りの王子」に続くシリーズ第3段。
垣根涼介の復帰作との事だが、前2作に引き続き、各々の業界事情や背景なども含め、取り巻く環境・人間関係等がしっかりと描かれているだけでなく、仕事に対する意識を見直す機会も与えてくれる本シリーズの魅力は健在!
4作の短編の中で最も印象的だったのは「みんなの力」。
メカニックとしての手腕を慕ってくる顧客はいても、あまりに拘りが強すぎると効率性・生産性を重んじる企業側からは異端視されてしまう。車が好きだから妥協できない自分と企業の方向性とに悩む彼を、タイトル通りに「みんな」が協力するストーリーは先が読める展開であってもやはり好ましい。
内容面に加え、垣根さんの車に対する拘りある描写も見れたので、尚更印象に残った。。。
その他での特色と言うと「やどかりの人生」だろうか。。
ここではリストラ請負人になる以前の真介とも被るようなキャラクターを登場させ、その対比とも思えるような描写が行われている。リストラ請負業を通じた真介の変化(成長?)が、シリーズ3作目にして少し垣間見れる内容となっている。
その割に、真介の力が及ばぬ部分であっさりと退職を決断する展開も今までにないパターンだったかと。。
等々と、相変わらずの安定感で楽しめる作品であったが、真介のプライベートも変に安定してしまい陽子との関係に進展も後退も見られなかったのは少し残念な部分だったかもしれない。。
まぁ、その辺りは次作に持ち越しかな??
読書の軌跡
138ページ | 2012/08/22 01:55:50 |
229ページ | 2012/08/23 00:10:12 |
404ページ | 2012/09/01 01:09:26 |
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