幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7)) [303回参照されました]
あおみさん がこの本を手に取りました。あおみさんは、これまでに174冊の本を読み、67,684ページをめくりました。
本の紹介
100% [全792ページ]
状態 読み終わった!
2012/08/27 01:42:18更新
著者 東野 圭吾 ブックリンクされた本
-評価
★★★★☆感想
白夜行の第二部である本書、『幻夜』。またしても妖艶で美しい1人の女に数多の男、いや、数多の人間が翻弄され騙され、弄ばれる。
白夜行では、物語の鍵となる亮司と雪穂の心理描写は一切描かれなかった。しかし、幻夜では新海美冬という人物に人生最大の弱みを握られ、さらに彼女の美しさに心を奪われ、言われるがままに行動する水原雅也の考えていることが見事に描かれている。さらに物語が進むに連れて雅也が美冬に騙されていたことに気付き、美冬を殺そうとする場面では亮司よりも遥かに人間らしさを感じた。他にも美冬の恋愛観に疑問を抱くところや、他の女性との将来を考えてしまうところなど実に一般的な人間らしい。これらの点で亮司と雅也は全く違う種類の男だと言えるだろう。
結局、新海美冬が誰なのか、本当に偽物の新海美冬が存在したのかわからずに本書の幕は降りた。しかし、ほぼ間違いなく新海美冬として登場したあの「女」は雪穂だろう。そう考えさすことに足りる伏線が幾つも散りばめられている。例えば新海美冬が働いてたという「ホワイトナイト」という南青山のブティック、これは「R
読書の軌跡
206ページ | 2012/08/21 22:43:24 | 究極に美しい女性を目の前にするとこうも男は言いなりに成り下がるのか。「ハーモニー」のシュークリームが出てきた!白夜行との共通点。 |
270ページ | 2012/08/22 00:48:20 | 「あたしらは夜の道を行くしかない。たとえ周りは昼のように明るくても、それは偽りの昼。」白夜=幻夜 |
792ページ | 2012/08/27 01:42:18 |
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