落下する夕方 (角川文庫) [126回参照されました]
とくこさん がこの本を手に取りました。とくこさんは、これまでに46冊の本を読み、11,505ページをめくりました。
本の紹介
100% [全296ページ]
状態 読み終わった!
2013/07/01 17:00:45更新
著者 江國 香織 ブックリンクされた本
-評価
★★★☆☆感想
解説にある「時間の小説」という言葉がしっくりきた。
8年間付き合った健吾に別れを告げられ、それを受け容れられない生活を続けていたら、今度は別れのきっかけとなった華子と暮すことに。
華子は不確かで、危うくて魅力的な存在。気付くと人の心に棲み付くのに、本人は決して留まってくれない。華子は物語にある、時の流れそのものみたい。
流れのままに堕ちていく、不健全な3人の関係。華子を中心とした時間が流れて、絡め取られて。
そうして、流れの途切れた時にやっと動けるようになる梨果と健吾が、健全な道を歩いて行けますように。
江國香織は2冊目だったけど、前に読んだ「きらきらひかる」も似た部分のある三角関係だったな。こういうのを書く人なんだろうなー。
読書の軌跡
124ページ | 2013/06/28 13:47:11 | 清潔は孤独 |
129ページ | 2013/06/28 13:51:28 | ヘチマコロンの匂いがする。闇が匂いを浮きたたせるのはどうしてだろう。匂いも、静寂も。 |
296ページ | 2013/07/01 17:00:45 |
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