虚報 (文春文庫) [18回参照されました]
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本の紹介
100% [全438ページ]
状態 読み終わった!
2012/06/10 15:28:05更新
著者 堂場 瞬一 ブックリンクされた本
-評価
★★★☆☆感想
とある新聞記者の本社に上がってきた若手と、遊軍キャップの2人が、ある集団自殺事件の取材に奔走して行く話。
集団自殺を自殺サイトを開設し促していたとされるのが大学教授。そもそも大学教授は自殺ではなく自死と謳い、人間には自らしを選ぶ権利があると主張していた。
その教授の主張に正統性が適用されるか、また実際に自殺したものと接触していたのか等を、あの手この手で取材して行く様子が描かれている。
現場や担当部署との垣根の高さ、人間模様がリアル。
周囲に特ダネを続けざまに取られ、後追いになった2人。その2人が最後の最後で裏を取らずに報じたもの、それが実は真実ではなく、さらにはそれで一つの命を失わせてしまう、完全なる虚報。これは絶対にあってはならないこと。新聞社の威信、信頼全てを損失させるもの。
新聞記者は人の人生を左右しうるものである。
翔平すげーわ。
自殺者についての考え方が斬新だった。
読書の軌跡
438ページ | 2012/06/10 15:28:05 |
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