プラグマティズムの作法 ~閉塞感を打ち破る思考の習慣 (生きる技術! 叢書) [86回参照されました]
森剛さん がこの本を手に取りました。森剛さんは、これまでに1冊の本を読み、320ページをめくりました。
本の紹介
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2012/05/14 00:53:24更新
著者 藤井 聡 ブックリンクされた本
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現在、政府、国会、行政、大学、大企業、中小企業が、目的の転移、すなわち、手段と目的の混同に陥り、市民社会の健全な生活の保護、維持、保全、向上に資するのでなく、反対に閉塞感を生み、市民を倦み、疲れさせ、絶望感に陥れている。その解決策がプラグマティズムの作法(自己点検する際の考え方)である。プラグマティズムの作法とは「一つに、その取り組みには一体どういう目的があるのかをいつも見失わないようにする。二つに、その目的が、お天道さまに対して恥ずかしくないものなのかどうかを、常に問い続けるようにする」P134である。
そして、自己の仕事がその作法にかなっているのかどうかを点検する手段が、が「So Whatテスト(それでどうしたの?それに何の意味があるの?だから何?という問いかけに答えるように自己反省する」と「Grand Motherテスト(自分の研究については、自分のおばあさんでも分かるような説明をこころがけよ)」である。簡単明快なところに、筆者の眼目がある。
私が考えたポイントは、基本的にまずは「自己反省の材料」である、ということだ。大学の研究の8割が無駄なのは誰でも知っている。ゴミを量産し続けている。でも、そういってもどうせ大学教官は変わらない。そこで、まず自分から変わらなければならない、というのが倫理にかなっている。人様を裁いても、仕方がない。
しかし、政治に対しては勿論別である。政治に対しては普段に国民からの厳しい目に照らして批判され検証され吟味され議論されなければならない。しかし、それが「朝ナマ」であってはならない。常に明晰に、というのが筆者の主張だと思う
読書の軌跡
320ページ | 2012/05/14 00:53:24 |
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