新装版 コインロッカー・ベイビーズ (講談社文庫) [209回参照されました]
あおみさん がこの本を手に取りました。あおみさんは、これまでに174冊の本を読み、67,684ページをめくりました。
本の紹介
100% [全576ページ]
状態 読み終わった!
2012/06/04 15:31:05更新
著者 村上 龍 ブックリンクされた本
-評価
★★★★☆感想
ついにキクとハシ、2人のコインロッカー・ベイビーズの話は幕を閉じた。生まれて間もなく母親に捨てられコインロッカーの中で泣き叫び、見知らぬ大人に拾われ育てられた。生憎だが、私には彼等の感情がわからない。生温い環境でこれまで生きてきたからだ。
小説全体としては、随分昔の日本が舞台となっていて、キクとハシそれぞれが幼い頃から求めていたものを見つけ出すまでの物語が描かれている。キクはダチュラという薬。ハシは心臓の音。節々に淫靡な描写、必要か?と感じる出来事があり、連々、長々と書かれた文に飽きることもあったが、終盤、2人がそれぞれの目的に辿り着こうと無様にも必死で藻掻く姿は応援したくなるような、引き止めたくなるような気持ちで読めた。
『僕は母親から受けた心臓の鼓動の信号を忘れない、死ぬな、死んではいけない、信号はそう教える、生きろ、そう叫びながら心臓はビートを刻んでいる。筋肉や血管や声帯がそのビートを忘れることはないのだ。』
読書の軌跡
100ページ | 2012/05/17 07:47:13 | 淡々とした文書で奇妙な世界は進んで行く。この時点で特筆すべきことはない。 |
182ページ | 2012/05/29 07:40:49 | サチコ「夢を買えるのは血と汗と涙だけなのよ」 |
345ページ | 2012/06/01 01:59:36 | キクとハシは出会い、一瞬にして別れた。アネモネとニヴァもである。これからどうなるのか。彼等はどう成長するのか。 |
418ページ | 2012/06/02 18:15:55 | 欲しいものが何かわかってない奴は、欲しいものを手に入れることできないだろう?石と同じだ |
576ページ | 2012/06/04 15:31:05 |
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