変身 (講談社文庫) [329回参照されました]
あおみさん がこの本を手に取りました。あおみさんは、これまでに174冊の本を読み、67,684ページをめくりました。
本の紹介
100% [全382ページ]
状態 読み終わった!
2012/04/05 02:22:21更新
著者 東野 圭吾 ブックリンクされた本
-評価
★★★★★感想
昨日まで自分が歩んできた足跡が見えない。見えても、その足跡が自ら刻んだものかわからない。かつて愛した人を愛せない。自分が自分でなくなっていく恐怖を東野圭吾は描いた。少しずつだが確実に、移植された犯人の脳が成瀬純一の心を支配していく。なぜ自分はこんなことをするのだろう、と日常的に自らを疑い、他人に対して常に憤りを感じる。全ての人間に猜疑心を抱く。この辛さ、恐さは計り知れない。下手なホラー小説より何倍も恐ろしく、現実的である。
滅多にないテーマであり、先の展開がとても気になり、頁を捲る手をなかなか休めることができないほど、読ませられた。
読書の軌跡
150ページ | 2012/04/04 02:10:33 |
150ページ | 2012/04/04 02:11:36 | 自分が変わっていく恐怖。他人が変わっていく恐怖。両者が見事に描かれていて、ホラー小説のような雰囲気を見事に醸し出している。 |
382ページ | 2012/04/05 02:22:21 |
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