松本清張と昭和史 (平凡社新書) [221回参照されました]
NEROさん
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本の紹介
 | 100% [全216ページ]  |
状態 | 読み終わった! 2011/12/30 17:35:43更新 |
著者 | 保阪 正康 |
ブックリンクされた本
評価
未評価感想
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読書の軌跡
16ページ | 2011/12/28 21:45:53 | 松本は、自分の生きてきた時代を自分なりに総括したいという姿勢で、昭和史の発掘に取り組んだ。 |
30ページ | 2011/12/30 10:19:30 | 「昭和史発掘」は、日本の歴史学研究への挑戦、ないし補完という役割があった。 |
40ページ | 2011/12/30 10:21:28 | 歴史的な流れで見れば「昭和史発掘」が書かれた昭和39年から46年の「以前」と「以後」という区分ができるほど、その登場は重い意味を持った。 |
50ページ | 2011/12/30 10:23:49 | 「以前」に昭和前期の現代史を描いたものは4つのタイプがある |
60ページ | 2011/12/30 10:24:23 | ①作家が小説的な手法で昭和前期の事件を書くもの。 |
61ページ | 2011/12/30 10:24:44 | ②新聞記者の書く通史 |
61ページ | 2011/12/30 10:25:13 | ③当事者たちの回想・回顧録。 |
62ページ | 2011/12/30 10:25:56 | 学者・研究者の描く通史。 |
62ページ | 2011/12/30 10:28:17 | こうしたものは、歴史的俯瞰に欠けたり、思想がない、あるいは特定の史観に基づくなどの欠点がある。 |
79ページ | 2011/12/30 10:29:21 | その間隙を縫い、それまでの欠点を補って生まれたのが「昭和史発掘」ではないか。 |
82ページ | 2011/12/30 11:52:39 | 「昭和史発掘」で重要なのは、2・26事件の分量が圧倒的に多いということだ。この事件に昭和前期がすべて凝縮していると理解したのだろう。 |
108ページ | 2011/12/30 11:55:13 | 2・26事件を見るとき、二つのことを見抜く目が必要である。 |
109ページ | 2011/12/30 11:56:13 | ひとつは、青年将校の歪んだ愛国主義。もうひとつは、統制派の歪んだ高度国防国家構想。 |
134ページ | 2011/12/30 11:58:07 | この連載のころは、日本経済の向上とともにナショナリズムが顕在化しつつあるときでもあり、松本は警戒心を持ったのだろう。 |
136ページ | 2011/12/30 11:59:17 | 2・26事件に収斂された昭和前期の実相を歴史の教訓とせよと訴えているのではないか。 |
146ページ | 2011/12/30 17:26:41 | 占領前期から占領工期へ移行する時期、昭和二十四年を中心に不可解な事件が集中している。 |
148ページ | 2011/12/30 17:27:55 | 松本は「日本の黒い霧」で、これらの事件の背後にはアメリカ側の謀略があったとの見方を貫いている。 |
150ページ | 2011/12/30 17:33:06 | 日本の黒い霧は、牽強付会なところもあり、事実と違うことが明らかとなっているものもある。 |
174ページ | 2011/12/30 17:34:04 | 真実として読むのではなく、隠された事実に対して挑んでいく戦闘的精神、姿勢こそを読み取るべき。 |
216ページ | 2011/12/30 17:35:43 |
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