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伝奇小説
伝奇小説(でんきしょうせつ) 主に中国の唐宋時代に書かれた短編小説のこと。六朝の志怪小説より発展して成立した。唐代伝奇、唐宋伝奇とも呼ぶ。これらを元にした後代の作品を呼ぶこともある(芥川龍之介「杜子春」など)。 六朝志怪から唐宋伝奇へ 成立と発展 六朝時代の志怪小説では超自然的な怪異譚や逸話を記録として梗概程度に記していた、もともとの「小説(とるにたらないものがたり)」的なものだったのが、唐代になると作者の創作した複雑な物語となり、文章も修辞に凝ったものになった。その過程で、志怪のころの『怪』を描くことが必ずしも必須の条件ではなく、「鶯鶯伝」や「李娃伝」のように、現実に根ざした、「怪」の登場しない作品群(山中遊郭で妓女とよしみを通じる「才子佳人小説」)もあらわれるようになった。その点で、唐のこれらの伝奇小説は、その後の中国文学における白話作品のさきがけになっていった。 古来より論語で「子不語怪力乱神」と述べられた影響が長く残っていたが、唐代にはこれへの拘泥は薄くなり、詩人の顧況は孔子の意は「子示語」であると述べて、怪異譚譚の創作に共感を示した。