謹訳平家物語1 [759回参照されました]
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本の紹介
100% [全317ページ]
状態 読み終わった!
2020/09/13 21:39:39更新
著者 林望 ブックリンクされた本
-評価
★★★★☆感想
誰もが知っている巻1の祇園精舎から巻3の城南之離宮まで。平家物語を通しで読むのは、これが初めて。ネットを探せば原文も現代訳も見つかるので、原文を読もうとしたことはあるのだが、文の意味はわかるのに内容が理解できない。悲しいかな平家物語を読むだけの基礎知識がない。平家物語は琵琶法師が普通の民衆に語って聞かせたのだから、当時の人々は、これを理解するだけの教養があったと言うことなのだろうか。とにかく、登場人物がどんな人で、その服装その他、特に和歌や漢詩の類いが煩くなく解説されていて、とても読み易い。この巻で印象に残ったのは、祇王、俊寛、重盛。仏御前をとりなしたために自らが追い出されてしまう白拍子祇王と、祇王を慕って出家した祇王の元を訪れ、ついには一緒に出家してしまう仏御前。能の曲目にもなっているらしい。それにしても憎いのは清盛だ。また、俊寛は、流されたままで都へ帰れず、かわいそうな人と言う印象を持っていたが、この平家物語を読むと、それも仕方ないのではと言う気になる。あと、気になるのは重盛だ。やはり、清盛の尻拭いをするのに疲れ果てたのか。
読書の軌跡
317ページ | 2020/09/13 21:39:39 | 調子良く読めました |
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