海の気象がよくわかる本 [866回参照されました]
Popoさん がこの本を手に取りました。Popoさんは、これまでに198冊の本を読み、56,501ページをめくりました。
本の紹介
100% [全236ページ]
状態 読み終わった!
2020/08/14 00:28:38更新
著者 森朗 ブックリンクされた本
-評価
★★★★☆感想
(p41)台風の方が低気圧より遠くにあっても、それが1.5倍(の速度)であれば、台風の波が低気圧の波を追い越して、先に届くということだ。
(p46)沖からやってくる波は、さまざまな方向からやってくる。海岸の向きも、場所によってまちまちだ。しかし
海岸に打ち寄せる波は、必ずと言っていいほど正面からやってくる。…陸地が近づいて水深が浅くなってくると、海底の摩擦の影響で、波はだんだん速度が遅くなってくるので、海岸線に対して斜めに入ってきた波は、陸地に近い方の橋では速度が遅くなってくる。しかし、反対側の端は、まだ海底の影響を受けないから、速度は変わらない。このため、…最後は完全に海岸線に沿った形になる。
(p47)波がないからといって不用意に(波が集中する)岬や磯に近づくと、思わぬ災難に遭ってしまうかもしれないので、気をつけないといけない。
(p63)川から流れてくるのが砂だけならばいいのだが、他にもいろいろな物が流れてくる。大雨や台風のあと、ビーチに出てみると海から川からいろいろな物が流れついている。外国の文字が記されたゴミ、山から運ばれたくるみの実(リスがかじった跡がついていたりする)薬、注射器などなど。でも目に見えるものはまだいい。大雨の後は、水質にも気をつけた方がいい。
(p70)津波は速度が速い。津波の速度は水深によってのみ変わり、例えば水深が4000mの海を進む場合は、時速700km以上、ジェット機並みの速さになる。
(p78)地球と月は、その大きさが極端に違うので、この重心が地球の内部にあるのだが、それでも、地球は月の引力と釣り合うように地球も月の周りを回っている。その結果、月に向いた側の海水は月の引力に引っ張られ、月と反対側の海水は、地球が回る遠心力によって月と反対側に引っ張られ、地球上の正反対の2ヶ所で海面が盛り上がることになる。だから、1日に2回満潮と干潮が来るのだ。潮の干満を生むこの力は引力だけでは説明できないので、遠心力と合わせて起潮力と読んでいる。そして、起潮力を起こすのは月だけではない。太陽も影響する。月と地球と太陽が一直線に並べば、月の起潮力と太陽の起潮力が同じ向きに働くので、大きく引っ張られて、大潮になる。このとき、月は満月か新月になる。一方、月が半月のときは、月と太陽の起潮力が90度違う方向に働くので、月の起潮力によって引っ張られた海水が太陽の起潮力にやって引き戻されて、小潮になる。
(p222)梅雨前線は、日本付近に停滞しながらも、南北に移動する。梅雨前線が離れれば梅雨の晴れ間になるが、梅雨前線が南に離れると、カラリとした比較的乾燥した晴れになる。また、梅雨前線が北上すれば、蒸し暑い晴れになる。梅雨前線というのは、梅雨の期間中、ずっと同じ前線が居座るわけではない。一本の前線が南北に移動しながら次第に東の方に抜けて行くと、次の前線が大陸の方から現れてくるという世代交代を何度か繰り返す。この世代交代の最中にも、一時的に梅雨前線が不在になって、梅雨の晴れ間が数日続くこともある。
読書の軌跡
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