池上彰のやさしい教養講座 [156回参照されました]
Popoさん がこの本を手に取りました。Popoさんは、これまでに198冊の本を読み、56,501ページをめくりました。
本の紹介
100% [全228ページ]
状態 読み終わった!
2020/05/29 09:27:11更新
著者 池上彰 ブックリンクされた本
-評価
★★★★☆感想
(p169)カリスマ経営者というのは、口を出しすぎる傾向があり、結局、社内には「その人の言うことだけを聞いていればいい」というムードが広がってしまうわけです。その結果、無謀な事業計画を食い止めることができなかったり、後継者が育たなかったりといった弊害が起きるのです。
(p173)「名誉会長」とか「取締役相談役」とか肩書を持った人がたくさんいる会社を発見したことはありませんか。それはちょっと敬遠した方がいい会社かもしれません。本来、社長がリーダーシップを発揮すればいいはずなのに、その上に実力者がいると、社長は常に社内実力者の意向をうかがうでしょう。社長が決めるべきことなのに、「いったいこの会社は誰が責任者なのか」という話になりかねないからです。
(p277)中東でしばしば自爆テロがあります。個々の事情はありますが、基本的にもう失うものがないという人たちが一番危険なのです。つまり、敵によって家族を殺されてしまった。愛する家族を殺されて一人になってしまった。もう自分の命以外、捨てるものはない。こういう状況の中で自分の命を捨てて敵に打撃を与えようという発想も生まれてくるのです。…テロを起こさないようにするには、人々がまともな生活をする環境をつくっていくことが大切です。働いて、お金を稼ぎ、家族を養うという当たり前のことを少しでも体験してもらう。
(p310)EUには大きな弱点が存在します。それは欧州中央銀行(ECB)がEU全体の金融政策を担っているのに、財政政策は加盟国が個別に受け持っているという点です。例えばギリシャやスペインなどが不況になった場合、金利水準を下げて景気対策を打つべきですが、ドイツ経済が好調だと、景気が加熱する恐れがあります。EU全体で金利を下げにくいのであれば、経済情勢の厳しい国は財政支出を増やして景気回復を目指すでしょうから財政赤字が拡大するでしょう。結果としてEU全体の景気対策は小回りが利かず、経済状態の悪い国はさらに財政が悪化しがちです。これが、ユーロ危機につながってしまった要因の一つでもあります。
(p316)中国指導部が日本に強硬姿勢を取る大きな理由の一つは、中国に言論の自由、表現の自由がないという問題と深く関わっています。中国では、そもそも共産党指導部へよ支持率調査を見たことがありません。裏返すと共産党自身、どれだけ国民に支持されているかが分からなくなっているのです。…結局、中国指導部が国民の思いをどこで知るかというと、インターネットの掲示板で示される意見や会話といったネット世論です。党や政府への批判的な書き込みは削除されてしまうので、そこには反日の極端な意見を書く人たちが大勢いるのです。指導部はそれを気にせざるを得なくなっている現実があります。、
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