鬼を待つ [347回参照されました]

Yooさんがこの本を手に取りました。Yooさんは、これまでに274冊の本を読み、98,926ページをめくりました。

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評価
★★★★★
感想
小間物問屋遠野屋の主を主人公にしたあさのあつこの弥勒シリーズ第9巻。このシリーズがここまで続いているのには訳がある。主人公は元武士で、親に刺客として育てられたと言う過去を持ち、今は商人として生きようとしている。その清々しい様子と、内に宿した強さが共感を呼ぶのだろう。出身地の藩での話が終わり、もうそろそろこのシリーズも終わりかと思ったら、今回はその回で仕込んだ口紅を巡って話が展開する。ミステリーなので謎解きも重要な要素なのだが、登場人物が生き生きとしていて面白く、私にとってそれがこのシリーズの魅力となっている。遠野屋を慕う娘が登場したが、彼女の今後が楽しみだ。

読書の軌跡

299ページ

2019/11/14 20:05:59

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