世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた [2297回参照されました]
Popoさん がこの本を手に取りました。Popoさんは、これまでに198冊の本を読み、56,501ページをめくりました。
本の紹介
100% [全335ページ]
状態 読み終わった!
2020/08/01 00:03:25更新
著者 永井孝尚 ブックリンクされた本
-評価
★★★★☆感想
(p25)戦略で大切なのはライバルとの違いだ。すべてやろうとするから、ライバルとの違いが打ち出せない。…消耗戦で負ける。勇気を持って、「やらないこと」を決めるべきなのだ。
(p41)悪い戦略は、問題を分析せず、思考をサボり、選択を怠った結果、生まれてくる。
(p51)顧客視点で自分の付加価値(=希少性)を把握することも必要だ。…小さな工場を経営するヨシダさんは、A社の4つの事業部に同じ部品を供給していた。4事業部とも独自企画の特注品。ヨシダさんは事業部ごとに微妙につくりかえていた。(これはムダだ)と考えたヨシダさんは、A社に「部品を統一しましょう。ウチもコストざ下がるので、部品代を安くします」と提案すると、A社は提案を快諾した。その後、大手ライバル数社が同じ部品を低価格で、A社に提案するようになった。当社A社の特注品にきめ細かく対応できるのは、ヨシダさんだけだった。企画統一したために市場が拡大し、大企業が安い価格で参入できるようになったのだ。ヨシダさんは他が真似できない付加価値(=希少性)を、自ら低くしたのである。
(p87)批判社の不満をどうしても解決できない場合、彼らをそもそも自社の顧客にすべきなのかを検討することも必要だ。
(p112)ここで問うべきは、「顧客は、どんな商品やサービスを求めているのか?」ではない。それだけでは、他の選択肢(=ライバル)がよければ、そちらを選ぶ。ここで問うべきは、「顧客はどんなジョブを片づけたくて、その商品・サービスを雇用するのか?」なのだ。
(p127)新商品を成功させるために必要なことは、すばらしい製品を開発することだけではない。顧客に幅広く意見を聞くことでもない。「どうしてもその商品が必要だ」という少数の顧客を見つけ、唯一無二の選択肢になることだ。顧客の範囲を広げるのはらその後だ。
(p130)ここで陥りがちな罠がある。完璧にやろうとして、学びのループを1周回すのに時間がかかりすぎることだ。実は時間がかかりすぎること自体が、大きなムダである。
(p133)日本が生み出した世界に誇るべき改善活動を、今こそ顧客視点で見直すべきなのである。
(p142)ステップ1新しいことを試す→ただし挑戦には失敗がつきものと覚悟しておくステップ2失敗しても大きな問題にならないようにする→小さなステップで少しずつ進めたり、失敗しても影響が広がらないようにあらかじめ対策を立てる。大きなギャンブルは避けるステップ3失敗は失敗として認める→失敗を認めない限り失敗から学べない
(p143)ファーストリテイリングの柳井正社長も「成功よりも失敗のほうがはるかに多い。1勝9敗だ」と言っている。それでも挑戦するのは、守りに入って変わらなくなるほうが危険だからだ。変わらなくなった時点で進化が止まり、衰退が始まるのである。
(p149)「賛成する人がほとんどいない大切な真実」を見つけて実現しよう。
(p237)ダメ企業の場合、危機に直面すると焦ってこれまでやってきたことを全否定し、成功している他社の真似を始めたりする。あるいは本当に危ないときでも「ウチは絶対潰れない」と妙に楽観的で、危機感がない。正しい危機感を研ぎ澄ますことが大切だ。
(p238)たしかに利益は重要だ。利益は人間にとっての空気や水と同じで、利益がないと企業は継続できない。しかし人間は、空気や水のために生きてはいけない。同様に、利益はあくまで企業が継続するための手段である。だからお金は企業理念にはなり得ない。
(p254)企業文化は簡単には変えられないし、操作もできない。だから、まず人々の行動を変える。そして「新しい行動で成果が出る」ことを人々に認めてもらう。そうしてやっと、企業文化が少しずつ変わり始める。だから企業文化を変えるのは、変革の最初ではなく、最終段階なのだ。
(p254)企業変革を行う人たちに必要な力はマネジメント能力だけでなく、リーダーシップだ。両者は似ているようで、まったく違う。リーダーシップとは、「一緒にあの山頂を目指そう」と方向性を決め、メンバーに「行こう」と動機づけて行動させる能力だ。変革すべきことを決め、皆をその気にさせる。マネジメントとは、「あの山頂を目指す」ために、計画をつくり、備品を調達し、ちゃんと目的地まで到達させる能力のことだ。決まったことをキッチリ実行する。変革には、リーダーシップ力とマネジメント力が、バランスよくあることが必要だ。変革が進まない大企業では、マネジメント能力を持つ人材はたくさんいても、リーダーシップを持つ人材が圧倒的に少ないことが多い。
(p314)自分のことは自分で選ぶのが常識の米国人には、取り決め婚は受け容れがたい。逆に取り決め婚が常識の人に「自由に相手を選べ」と言っても、当惑するだけだ。「この選択方法が正しい」と思っても、それが他人にも正しいとは限らない。選択権と自己決定権は重要だが、選び方はその人の環境によって違うり相手との違いがあることを認め、相手を尊重することが大切なのである。
(p316)フランスでは親が異議を申し立てない限り、医師が判断する。フランスの両親たちは「こうするしかなかった。息子は多くのことを教えてくれた」と前向きに捉えていた。医師や自分を責めるものは皆無だった。米国では両親が決定しなければならない。米国の両親はその後も「他に選択肢があったのでは?」と長い間自分を責め続けていた。
(p320)最初に決めたことを一貫性を持ってやり続ければ、私たちはいろいろと考えずに済む。人には「決めたことやコミットメントは守りたい」「自分の選択は正しいと思いたい」という欲求がある。…一貫性はよいことだ。しかし中にはバカげたものもある。途中で「おかしい」と思ったら、手遅れになる前に早めに一貫性を放棄することだ。
読書の軌跡
21ページ | 2019/08/28 23:58:37 |
25ページ | 2019/08/31 00:01:18 |
50ページ | 2020/07/29 09:57:52 |
65ページ | 2020/07/29 11:29:44 |
77ページ | 2020/07/29 14:51:59 |
89ページ | 2020/07/29 23:45:38 |
127ページ | 2020/07/30 00:57:57 |
149ページ | 2020/07/30 15:16:22 |
193ページ | 2020/07/30 23:52:46 |
199ページ | 2020/07/31 00:04:35 |
231ページ | 2020/07/31 01:17:13 |
247ページ | 2020/07/31 09:50:35 |
255ページ | 2020/07/31 15:06:58 |
273ページ | 2020/07/31 17:00:22 |
309ページ | 2020/07/31 21:51:10 |
335ページ | 2020/08/01 00:03:25 |
コメント
コメントするにはログインが必要です。