読書力 (岩波新書) [216回参照されました]
Popoさん がこの本を手に取りました。Popoさんは、これまでに198冊の本を読み、56,501ページをめくりました。
本の紹介
100% [全210ページ]
状態 読み終わった!
2018/11/10 13:28:10更新
著者 斎藤 孝 ブックリンクされた本
-評価
★★★★★感想
(p52)矛盾しあう複雑なものを心の中に共存させること。読書で培われるのは、この複雑さの共存だ。
(p104)ためらうというと、否定的な響きを持っているかもしれないが、ためらうことは力を溜めることでもある。一つに決めてしまえば気持ちは楽になるが、思考が停止してしまいがちだ。思考を停止させずに吟味し続けるプロセスで、力を溜めることができる。本を読んでいると、著者に直接反論できるわけではない。少し自分とは意見や感性が違うなと思うことももちろんある。しかし、直接反論はできないので、その気持ちを心に溜めていく。はっきりとは言葉にして反論できなくとも、その溜めたものは、やがて力になっていく…読書は、完全に自分と一致した人の意見を聞くためのものというよりは、「摩擦を力に変える」ことを練習するための行為だ。自分とは違う意見も溜めておくことができる。そうした容量の大きさが身についてくると、懐が深くパワーのある知性が鍛えられていく。
(p140)私は自分が線を引くときには、三色ボールペンで色分けして引いている。青と赤が客観的な要約で、緑が主観的に「おもしろい」と思ったところだ。青は、「まあ大事」という程度のところに引き、赤は、本の主旨からして「すごく大事」だと考えるところに引く。
読書の軌跡
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