はなちゃんのみそ汁 (文春文庫) [94回参照されました]
Popoさん がこの本を手に取りました。Popoさんは、これまでに198冊の本を読み、56,501ページをめくりました。
本の紹介
100% [全262ページ]
状態 読み終わった!
2017/07/24 00:14:35更新
著者 安武 信吾 ブックリンクされた本
-評価
★★★★☆感想
(p79)親が病気であろうが、なかろうが、子どもが一人で生きていくことができるように、親の責任で育てなければならないということだった…はなができる家事をひとつでよ増やしていく。勉強は二の次でいいから。
(p88)消費者は真面目に取り組んでいる生産者や食品会社を買い支えなければならない。志のある農産物や商品に「一票」を投じる。それが、社会をより良い方向に変えることにつながるのだと思う。
(p128)できないことを数えるのではなく、できることからこつこつと。
(p138)してほしいことをして見せる、してほしくないことはしない。それが、千恵の子育てのモットーだった。
(p145)父は言った。お前は死んでもいいから、とにかく、産め…とーさんは、わかっていたのだ。子どもが、私を助けてくれるということを。
(p155)子どもに何かを教えるとき、一番大切なことはできるだけ子ども自身に考えさせ、経験させ、完結させることなんだよね…千恵は厳しかったが、はなの段取りが悪くても、決して叱らなかった。叱らずに、何度も繰り返しやらせた。調理に失敗したときは、その理由を一緒に考えた。
(p156)はなが好き嫌いで夕食を残すと、千恵は「全部食べなさい」とは叱らず、こう言った。「食べたくなければ、食べなくていい。残した分は、あすの朝、はなちゃんが全部食べるんだよ。」翌朝、お腹をすかせたはなは、前の晩に残した料理をすべて食べた…お腹をすかせる、へとへとになるまで外で遊ばせる。それが千恵流の調味料だった。
(p163)谷川俊太郎さんが、講演会でこんな話をしていた。「短い言葉にリズムを加えると、言葉の意味が理解できない人でも心に何かを感じ、体を動かし始める。」
(p183)「食べることによってではなく、食べないことによって、体は自分を再生しているのです」という宮下さんの説明に、断食の経験があるぼくは納得した。
読書の軌跡
62ページ | 2017/07/17 00:43:06 |
262ページ | 2017/07/24 00:14:35 |
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