クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン (講談社現代新書) [363回参照されました]
Popoさん がこの本を手に取りました。Popoさんは、これまでに198冊の本を読み、56,501ページをめくりました。
本の紹介
100% [全240ページ]
状態 読み終わった!
2017/01/20 07:27:21更新
著者 鴻上 尚史 ブックリンクされた本
-評価
未評価感想
(p48)マンガだったら、日本で師匠に学ばなくても、フランスで、自分一人で勝手に始められるから。
(p74)日本人からすると、一生勉強を続けるが普通ですが、外国ではそれだと未熟な人だと思われてしまう。
(p75)日本人は時間を守るって言うけど嘘だよ。だって、終業時間を誰も守ってないもの。会社は六時までだっていうのに、みんな、八時とか九時までダラダラいるよと困惑する外国人…なにを「ちゃんとして」なにを「ちゃんとしない」かの、大きなズレがあるのです。
(p93)終身雇用制はどんなに実現困難でも、実現して欲しいと経営者と労働者の双方が願っている制度
(p93)本質が脆弱だったり、本質をそのまま披露するだけでは強く心に刻めなかったり、当事者たちが不安だったりすると、儀式は派手になるのです。
(p97)「彼は僕の先輩なんだよ」という日本語のニュアンスは英語には翻訳不可能です。
(p129)日本人は人からどう見られるか気にしていると言われるのに…お一人様サービスが充実しているのが日本
(p132)日本のようにコンパクトな国土で四季があり、これだけ気候の温度差がある国は少ない…日本は、各地の特産品を生みやすい地形なのです。
(p150)味は甘味、酸味、塩味、苦味の4つとされてきたが、そこに日本発のうまみが数えられるようになってきた…だしのうまみは、そのものの味がするというより、素材の味を引き立てるところがすごい、と外国人は口々に言う。
(p160)機械で削れない0.01ミリを削る町工場の職人…「次々に新しい素材が出てくるから、まだまだ勉強です。」と答える。
(p215)G8中パスポート取得率の低い国一位は日本で24%、二位はアメリカで35%…だからどうした?私は自分の国が大好きだから、自分の国を出る必要を感じないんだ、と言ってしまうと、お互いをりかいするチャンスを失い、じつにもったいない。
(p219)えんえんと感想を語る欧米と、誰も手を挙げず静寂だけが広がる日本と、どちらも同じぐらい問題だと僕は思っている。
(p223)アートは、人間の善も悪も美しさも醜さも純粋さもいかがわしさも脆さもどぎつさも描くのです。描くからアートなのです…どぎついと言われたから削除するというのはアートや芸能に対する信念がない…アートとしての信念が日本の中でちゃんと定着して欲しいと思うなら、国民の単純な反応に気を配りながらも、この国の文化的水準を上げるという仕事をすべきです。(p221)政府ができることは場を提供すること…海外のまったく関心のない人に面白いと思わせるには一社のアニメだけを流すのは弱いし、第一、一社だけで海外のテレビ局の放映枠を買うことはできない。
(p226)日本の演劇を知っていて、海外の現地の演劇を知っている。知っている、という意味は、ちゃんと日本と海外の演劇を見ていて、名作を見分ける能力と演劇制作者としての能力と人脈が日本と現地にある…それぞれの国・分野でそういう優秀な人材を育てること、それには資金が必要で、その点で政府の後押しが必要
(p234)クールジャパンを知り楽しむことは日本人であるというだけで無条件に偉くなったと感じることではない…未知なる自分と未知なる世界を知り楽しみ…行き詰まった時に思わぬ方向から発想が浮かび事態を打開するきっかけを得るもの。
読書の軌跡
51ページ | 2017/01/03 22:58:39 |
67ページ | 2017/01/07 12:50:39 |
92ページ | 2017/01/07 17:53:49 |
117ページ | 2017/01/10 23:04:17 |
141ページ | 2017/01/14 22:30:15 |
167ページ | 2017/01/15 21:35:13 |
201ページ | 2017/01/16 23:10:22 |
219ページ | 2017/01/19 08:51:14 |
240ページ | 2017/01/20 07:27:21 |
コメント
コメントするにはログインが必要です。