北斎決定版 (別冊太陽 日本のこころ) [2883回参照されました]
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本の紹介
100% [全199ページ]
状態 読み終わった!
2016/11/13 19:34:12更新
著者 ブックリンクされた本
評価
未評価感想
北斎のことはずっと気になっていた。最近、娘のお栄(応為)さん関係をコンプリートした記念と仕上げにこの本を。風景画、美人画、肉筆画、北斎漫画、春画(!)から、北斎が炬燵布団をかぶって絵を書いているさまを描いたものまで紹介されており、非常に読みでがあり、コストパフォーマンス抜群。さすが別冊太陽。しかしながら、北斎が天才だとは知っていただけど、じっくり絵をみてみて、改めて、その物・量・質の凄さに、その天才性に圧倒された。
1 富嶽三六景。こんな面白くて斬新な絵だったのか。特に、構図の奇抜さ、破天荒さ。口をあんぐりとあけるしかない。とりわけ、富士の前で大量の紙や笠が強風に舞う様を描いた「駿州江尻」のすごみときたら・・・。これを70歳過ぎて描くなんて。
2 晩年の東町祭屋台天井絵。枯れるということとは全く無縁。モダンでエネルギッシュで。。これは実物を見に行かなくては。
3 絵手本として制作された「北斎漫画」の楽しさときたら。。〇の組み合わせやひらがなを絵に発展させていくプロセスや、浮き輪を使ったり素潜りしたり泳ぐ人々をユーモアたっぷりに描写したり(浮腹巻)。
自身から出てくるもの出てくるもののすべてが絵であった人なのだろう。天才としかいいようがないが、窮屈でないところが北斎の良さ。ごく最近もオランダで北斎と認定された西洋画としかいいようののないものもあるが、まさに、世界に数本の指に入る巨匠である。
読書の軌跡
199ページ | 2016/11/13 19:34:12 |
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