旅の流儀 (中公新書) [167回参照されました]
Popoさん がこの本を手に取りました。Popoさんは、これまでに198冊の本を読み、56,501ページをめくりました。
本の紹介
100% [全210ページ]
状態 読み終わった!
2016/11/29 12:49:26更新
著者 玉村 豊男 ブックリンクされた本
-評価
未評価感想
(p148)フランスで優れていると思うのはらどんな小さな町でも、中心の広場に行けばかならずインフォメーション・センターがあること…案内パンフレットをくれたり
宿の紹介をしてくれたりする。行政が支援しているのだと思うが、窓口にいるのはたいがい地元のお年寄りで、きっとボランティアで働いているのだろう。どうせヒマを持て余しているなら、家にいるのも案内所の窓口にいるのも同じことだ。案内所にいたって、客が来ないときはお茶を飲んだり編み物をしたり、家にいるのと同じことをしているのだから。
(p199)不思議なもので、町というものは、通り過ぎる旅びととして見るのと、住むつもりで見るのとでは、全然その印象がちがってくる。肉はこの肉屋さんで買い、パンはあそこのパン屋さんで…自分が毎日やっているのと同じことを、よその町では、外国では、人はどんな風にやっているのだろう。そう思って見ると、同じこともあり、まったく違うこともあり、かえってはっきりと異同が目に見えて、わかることが多いものだ。
(p205)そもそも観光という商売じたいが風評に支えられているのだから、文句を言ってもはじまらない。…そういう頼りないものを基準にして、人は自分の行動を決定するのだ。
(p208)かれこれ半世紀近く、百回近くも海外旅行を経験しているというのに、いつまで経っても慣れないのはどうしてだろう。そう最初は考えたが、でも、こんなに何回も繰り返しても慣れないというのは、なんと素敵なことだろう、と思い直した。
読書の軌跡
14ページ | 2016/11/03 10:21:04 |
49ページ | 2016/11/25 14:26:26 |
109ページ | 2016/11/25 16:19:41 |
210ページ | 2016/11/29 12:49:26 |
コメント
コメントするにはログインが必要です。