聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書) [172回参照されました]
Popoさん がこの本を手に取りました。Popoさんは、これまでに198冊の本を読み、56,501ページをめくりました。
本の紹介
100% [全253ページ]
状態 読み終わった!
2016/04/06 00:27:01更新
著者 阿川 佐和子 ブックリンクされた本
-評価
★★☆☆☆感想
(p62)お相手に最低限、失礼のない知識は頭に入れておくにしても、相手についてすべて知ってしまったかのような気持にならないよう、未知の部分を残しておくことが大事です。
(p74)どんなに真面目な話をするつもりでも、人間同士、とりあえず相手の気持を思いやる余地は残しておきたい。
(p76)ときとして、その質問にうんざりしている人もいるということを、同時に心しておかなければならないと思った…
(p82)自分のせいや、他人のせいでさえ、失敗をしても、くよくよ引きづらず、他人のせいにせず、自分の今の環境が幸せなことだと思う。
(p92)トークは生もの…もし人が、常に同じもの。常に最上級のものを、演奏や舞台や料理に望むなら、それはコンピューターやロボットに任せればいいはずです。そんなことを誰も望まないのは、もちろん技の魅力もあるでしょうけれど、それより以前に、うつろいやすい人間の本質を味わいたいからです。
(p148)アドバイスは、いっさいしない...本当に心の病を治そうとするならば、地道にその原因となるものを探し出さなければならない。
(p151)日本語の肯定か否定かは…文章の最後に決定される…つまり、相手の反応を窺いながら、自分の言うことを決められるという、まことに便利な言語のつくりになっている。
(p160)Please be more specific.英語力の欠如を知られることなく、しかも最初の答えよりわかりやすく答えてくれるはずだ。
(p216)大事なポイントは、得てして、ほんの小さな言葉の端に隠れているものです。さりげなくつけ加えた形容詞や、言葉の最後に挟み込んだ普通名詞や、ちょっとした小さな言葉。
(p221)ゆっくり話をする人にインタビューするとき、相手の答えが出てくる前に、こちらで予測して答えてしまうことがある…同じ質問を、別の言葉で言い換えることもある。そうすることが正解である場合もありますが、あまり多用しないほうがいい…一見、親切な聞き手のようですが、結果的には答えようとしている人を追い立てることになります。
(p251)「一見、躁病的軽薄に見えるこの話のなかに、実は奥深い意味と象徴を見つけることのできる読者と、それができない読者とがいるでしょう」遠藤周作
(p252)人の話を聞くときは、具体性というものが大事なんだ。
(p253)人の話はそれぞれです…ほんの些細な一言のなかに、聞く者の心に響く言葉が必ず潜んでいるものです。でもそれが、決して立派な話である必要はない…オチもないような下らぬ話の隙間にも、その人らしさら人格が表れていて、そこに共感したくなるような、なにか小さな魅力があれば、それでじゅうぶん…。
読書の軌跡
44ページ | 2016/04/05 09:13:50 |
101ページ | 2016/04/05 09:14:00 |
145ページ | 2016/04/05 19:58:32 |
253ページ | 2016/04/06 00:27:01 |
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