老人力 全一冊 (ちくま文庫) [1272回参照されました]
taka_akiさん がこの本を手に取りました。taka_akiさんは、これまでに3,187冊の本を読み、938,315ページをめくりました。
本の紹介
100% [全395ページ]
状態 読み終わった!
2009/03/23 21:57:19更新
著者 赤瀬川 原平 ブックリンクされた本
評価
★★★★☆感想
思わずクスリとしてしまうところが盛りだくさん。
どうしても「老い」ってネガティブな感じに捉えてしまいがちですが、これを読んで「老いる」のは自然のことなんだ、むしろ、地下が蓄えられているんだ!と思った次第。
・モーロクしたとか、あいつもだいぶボケたとかいうんだけど、そういう言葉の代わりに、「あいつもかなり老人力がついてきたな」というふうにいうのである。
・物忘れ・イズ・ビューティフル
・老人力の特徴としては物を忘れる、体力を弱める、足どりをおぼつかなくさせる、よだれを垂らす、視力のソフトフォーカス、あるいは目の前の物の二重視、物語りの繰り返し、…
・最近のパソコンとかインターネットとか、ああいう社会的な道具は非常にコセコセしていますね。
・でも、面白いことに、限界がわかってからのほうが、かえって自分のやりたいことができるようになったりするんです。…
・すべてを水に流せないコンピューター
・いわゆる偏差値がどうのとか、就職がどうのとか、就職もしないうちから予測してシラけている。
・革命的楽観主義
・老人力のソムリエ「この方の老人力は、いわば、くさやの匂いの底にある、洗いたてのほうれん草が、最後の雫を切った先の、右に曲がって三軒目の、格子戸の引手のところの、さびた感触に潜む時計の針みたいに…」
・老人力は田舎力
・初渚 ふみて齢を 愛しけり
って、この方、トマソンの人だったんだー。
読書の軌跡
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