同和と銀行 -三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録 (講談社プラスアルファ文庫) [1730回参照されました]
Popoさん がこの本を手に取りました。Popoさんは、これまでに198冊の本を読み、56,501ページをめくりました。
本の紹介
100% [全320ページ]
状態 読み終わった!
2020/04/11 17:17:14更新
著者 森 功 ブックリンクされた本
-評価
★★★☆☆感想
(p70)このままでは身体を壊してしまう。岡野は不安になり、開き直った。小西は大の阪神ファンだった。岡野はそこに着眼し、思い切って次のような行動に出た。セ・リーグのペナントレースでタイガースが大勝した翌朝、受付を通さずにいきなり本人のいる三階へ上がって『支部長、阪神強いですな』と言いながら、目の前のソファーにドンと腰掛けたんです。すると、怒るどころか、『おう、飯でも食うか』と言う。遅い朝飯の出前を取ってくれました。
(p88)岡野は平然と答えた。「そのときは、仕方ないから正直に小西さんへ報告するつもりです。小西さんからは『万が一、融資を断られたらハンコをつかなんだ人の名前を教えてくれ』と言われてますから」…「脅す気ぃか」岡野は言った。「実際、そうなってますねん」
(p268)表向き、銀行は小西に脅され、仕方なく取引を繰り返した被害者扱いされている。そして、なにより組織的な関与はいっさいないことになっている。それは、銀行の狙い通りの筋書きではなかったか。なぜそんな筋書きが描けたのか。それは小西と銀行のあいだには、常に岡野という"汚れ役"が存在し、盾になっていたからである。岡野もまた、銀行という組織に利用されたと言える。…「銀行が私を利用したー。それは私にとって最大の賛辞です。そのために身体を張ってきたのですから。…そのあと(阪神のエピソードの後)、小西事務所に行くと、見慣れない真新しい青色の電話機が小西さんの机に置いてある。『岡野、これお前の専用電話やで』という。うれしかったですね。以来、彼と心が通じるようになった。『おい、岡野、電話が鳴っとるがな』とよく叱られました。私は“汚れ役"として、銀行に利用されたことに悔いはありません。」(感想:考えたけど全然よく分からなかった)
読書の軌跡
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78ページ | 2020/04/08 00:37:44 |
98ページ | 2020/04/09 16:46:56 |
160ページ | 2020/04/10 00:40:29 |
171ページ | 2020/04/10 22:39:48 |
186ページ | 2020/04/11 00:03:21 |
211ページ | 2020/04/11 13:01:56 |
239ページ | 2020/04/11 16:00:10 |
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