小夜しぐれ (みをつくし料理帖) [29492回参照されました]
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本の紹介
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2011/03/18 01:09:16更新
著者 高田 郁 ブックリンクされた本
天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-12 時代小説文庫)
残月 (ハルキ文庫 た 19-10)
八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)
花散らしの雨 みをつくし料理帖
想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)
今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)
みをつくし献立帖 (ハルキ文庫 た 19-9 時代小説文庫)
晴れときどき涙雨 高田郁のできるまで
夏天の虹―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-8 時代小説文庫)
夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫)
心星ひとつ―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-7 時代小説文庫)
う(1) (モーニングKC)評価
未評価感想
続刊を唯一待ちわびている連作(時代)短編集である(一時期、バチスタ、伊良部シリーズ等も読んでいたが、途中で嫌になった)。期待は裏切られない。牛蒡の掻き揚げ、菜の花飯、さよりの皮のあぶったもの等、女料理人澪は、本著でも、涎の出そうな料理を作り続ける。澪を支える周囲の人たちの造形も、類型的でありながら、苦み・深みを若干加えて、そんなに陳腐に陥らない。幼なじみとの友情、秘めた恋、人探しあり。予定調和であることも時代小説なので気にならず、しみじみと癒され暖かい涙が出る読み心地である。なお、澪は大水害で両親を失い料理屋に拾われた元孤児であり、「与えられた場所で一心に精進を重ねれば自ずと道は拓かれる」との想い人からの言葉を胸に、料理の道に邁進する。このような大災害の状況下で、自分も、とりあえず、自分の仕事を淡々と誠実にこなすことから始めようと思う。
読書の軌跡
296ページ | 2011/03/18 01:09:16 |
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