序の舞 (中公文庫) [4088回参照されました]
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本の紹介
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2011/06/18 13:32:34更新
著者 宮尾 登美子 ブックリンクされた本
評価
未評価感想
美人絵で著名な上村松園の評伝小説である。幼い頃から絵に夢中な松園は、茶屋を商う母親の手一つで育てられ、画学校を卒業、女性蔑視の風潮のある画壇と戦い、その一角を担う一流画家となっていく。師との関係を持ち、未婚の母となり、40過ぎて結婚を夢見るも年下の恋人に振られ・・と、激動の人生である。一方で、彼女は、温かく力強く支える母親、同じく著名画家に育つ子(上村松篁)や画業に理解のある嫁・孫、そして何よりも、揺るぎない才能に恵まれて、非常に幸せな人であったのではないかと思う。それにしても、宮尾登美子は、裏千家を書いた「松風の家」でも思ったが、この手の小説がめちゃくちゃうまい。くだくだした文体に芸がある。厚いが一気読み。
読書の軌跡
738ページ | 2011/06/18 13:32:34 |
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