狭き門 (新潮文庫) [262回参照されました]
かるはらうつまさん がこの本を手に取りました。かるはらうつまさんは、これまでに64冊の本を読み、21,064ページをめくりました。
本の紹介
100% [全250ページ]
状態 読み終わった!
2013/03/02 00:40:59更新
著者 ジッド ブックリンクされた本
-評価
★★★★★感想
主人公ジェロームの、従姉妹アリサに対する愛情の苦悶を描いた作品。
ジッド自身の体験を元に描かれているよう。
幼い頃から、お互いの為に知識と得を積む二人だが、
アリサは、ジェロームの更なる飛躍に自分への愛が邪魔をしていると考えるようになる。
このジレンマがアリサを思い詰めさせ、ジェロームを悲しみに突き落とす事になる。
(ジッド自身はアリサと逆にキリスト教信仰を捨てた)
アリサは家出をし、孤独の死を遂げた後にジェロームに送った日記にて胸中を語る。
ジェロームの興味のあるものにしか興味を持てず、それは彼を思い出してしまうので、彼の嫌う宗教(キリスト教)を無理して読み始める。
会っても心の中と裏腹の事ばかり言ってしまい、また、そうするように務めた。
しかし、心から信じていないものを信仰する事は難しかった。
読書の軌跡
43ページ | 2013/02/04 22:11:54 | 人を判断するのに、その人の一生のある時期だけをとってみることは慎もうじゃないか。 |
90ページ | 2013/02/23 22:23:04 | アリサが婚約を断った理由は、妹のジュリエットがジェロームのことを会いしていると悟ったからだった。 |
106ページ | 2013/02/23 22:37:26 | ジュリエットが醜男のテシエールと結婚。アリサも不安が軽くなり、ジェロームに熱烈な手紙を送るようになる。 |
122ページ | 2013/02/27 13:40:31 | ジュリエットに子供が産まれる。アリサの手紙が乱れ出す。 |
136ページ | 2013/03/01 12:30:17 | 再開後にアリサから、手紙で美化されすぎた2人の間は、現実では違いすぎるのでもう連絡を取るのはやめようと言われる(冬)。春になり、整った環境で再開する。 |
190ページ | 2013/03/01 23:01:01 | アリサはジェロームの為に徳を積み、努力してきたが、恋の為に理性は打ち勝てず、二人はお互いの為に高め合っているが、更に高みを目指す為にはお互いが邪魔になってしまっている。 |
250ページ | 2013/03/02 00:40:59 |
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