白洲正子のきもの (とんぼの本) [4985回参照されました]
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本の紹介
100% [全125ページ]
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2012/04/29 15:15:25更新
著者 白洲 正子 ブックリンクされた本
評価
未評価感想
死後、神格化されている感のある白洲正子。並ぶ者のいないお嬢様で、夫は白洲次郎。小林秀雄や青山二郎に可愛がられ、率直で辛辣な物言いで独自のポジションを占めていた人である。確かに、彼女の所持していた骨董品、紹介する職人が作る作品には、魅力的なものが多く、自分自身、写真集や著作をよく読んでいる。「骨董本」に嵌るきっかけにもなっている。但し、無条件にファンであると言えない何かがある。以下、理由というか、自分が感じる違和感は以下のとおり。
①彼女自身、本来は創作がしたかった人だと思うが、小林秀雄などの権威を借りて、創作をした吉田健一などをくさしていること
②女性の職人は取りあげているが、あれだけ、知識人層と交流がありありながら、女性の知識人層とは全く交流がなかったと思われること(男性からちやほやされるのが好きだったのではとの疑念が・・)
③多くの取巻き層を従え、サロン化していたこと
④(彼女のせいではないが)その取巻き層及び親族が更なる神格化に励み、商売としていること
といいつつ、新しい書籍が出ると、今回の「白洲正子のきもの」のように購入してしまうのだが・・・(確かに、よいセンスの着物ばかりりである)。なお、自分が「白洲本」を読み出したきっかけは、洲之内徹の「気まぐれ美術館」の後書きが白洲正子だったからである(仲の良かった著者を偲んだ愛のある名文である)
読書の軌跡
125ページ | 2012/04/29 15:15:25 |
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