暴力団 (新潮新書) [2287回参照されました]
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本の紹介
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2012/04/11 13:12:12更新
著者 溝口敦 ブックリンクされた本
評価
未評価感想
題名から期待されるオドロオドロしさは、後書きで書かれる、著者が山口組の本を出版したときに背中を刺されたことがあったとのエピソードのみ。基本的には、暴力団の仕組み、生業等を概要が、広く浅く、淡々と紹介されていく。個人的には、暴力団というよりむしろ、「マフィア」や市川海老蔵事件で広く知られることになった元暴走族の「反グレ集団」の記述が役に立つように思った。
【ヤクザと憲法】
備忘。2016年1月観賞。二代目東組二代目清勇会に東海テレビのカメラが入り込み、暴排条例施行後の「滅びる種」としての組事務所・ヤクザの日常を淡々と描き出す。事実関係を確認するだけの文字のみのナレーション(?)が第三者性を保っていてよい。
・ヤクザには向いていない、でも、他でもやっていけなさそうな、行き場のないであろう部屋子の青年と帰化を選択しない組員の在日のおじさんとの蒲鉾つつきながらの大晦日。
・山口組顧問であり、建造物教唆で法曹資格を失うことになる山之内弁護士とそのへんの大阪のおばちゃんそのものである事務局のおばちゃんの判決当日のやりとり。
胸が詰まるシーンがたくさんあった。これを撮ろうとし撮った東海テレビスタッフの気概と矜持には心から敬服する。仕事、頑張ろう。
読書の軌跡
202ページ | 2012/04/11 13:12:12 |
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