アメリカの原理主義 (集英社新書) [20回参照されました]
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本の紹介
100% [全224ページ]
状態 昔読んだ
2010/09/26 11:54:12更新
著者 河野 博子 ブックリンクされた本
-評価
★★★★★感想
著者は、アメリカ特派員の経験が長い読売新聞の編集委員。本書の主要な対象は、「宗教右派」であり、「極右」や「ネオコン」にも言及されます。
最初に「極右」の話(オクラホマ連邦ビル爆破犯や中絶反対の過激犯)から入るのは、ジャーナリストらしく、インパクトのある入り方です。その後は、「宗教右派」の話が中心となります。
著者自身によるインタビューの様子などを交えながら、現在のアメリカでの「宗教右派」の考え方と影響力の強さを解説しています。「極右」や「宗教右派」へのインタビューは、本書の説得力を大いに増しています。また、第十章で紹介される、「ヨハネ黙示録」をテーマにした小説「レフト・ビハインド」が6,500万冊以上売れているという話は、かなり不気味な印象を受けます。
歴史的背景などについてはそれ程深みがありませんが、そういった点は、研究者による著書によって補えるでしょう。最近の「宗教右派」に関する概観を知るには格好の著書では無いでしょうか。
読書の軌跡
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