キリスト教帝国アメリカ―ブッシュの神学とネオコン、宗教右派 [93回参照されました]
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本の紹介
100% [全302ページ]
状態 昔読んだ
2010/09/26 11:47:00更新
著者 栗林 輝夫 ブックリンクされた本
-評価
★★★★☆感想
やたらと、キリスト教的言辞を唱えるブッシュ大統領の背景にある宗教右派やネオコンの影響力、そしてブッシュ大統領自身の「神学」とは何かを論じた著書です。
本書の引用の出典を見ると新聞・雑誌、さらにはインターネットサイトが多く含まれていることが示すように、選挙や9.11など時事的な話題が中心となっており、大いに興味深く読むことはできますが、歴史的な背景の解説には深みが欠けているようです。
また、河野博子「アメリカの原理主義」(集英社新書)でも採り上げられているている「レフトビハインド」が、本書でも大きな話題として採り上げられています。たかが小説とは言え、キリスト教原理主義の終末思想を直裁にストーリーに仕立てた「レフトビハインド」がベストセラーとなるアメリカには、やはり不安を感じないではいられません。
本書は、キリスト教の影響を抜きには理解できない現代のアメリカー「キリスト教帝国アメリカ」ーの現状について知るための一冊として、一読の価値があると思います。
なお、同著者の以下のブックレットもコンパクトにまとめられていて、参考になると思います。
栗林輝夫「ブッシュの『神』と『神の国』アメリカ―宗教が動かす政治」日本キリスト教団出版局(2003年)
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