蒼ざめた馬 (岩波現代文庫) [72回参照されました]
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本の紹介
100% [全322ページ]
状態 読み終わった!
2010/09/26 11:30:42更新
著者 ロープシン ブックリンクされた本
評価
★★★★★感想
本物のテロリスト(エス・エル戦闘団―社会革命党(エス・エル)の武闘派―)が描いた、テロリストの姿。一見虚無的で無感情なテロのリーダー「わたし」と聖書を盛んに引用しながらテロの正当性を煩悶する繊細なテロ実行犯ワーニャの会話が物語の主要なテーマを奏でる。結局、テロの正当性に対する懐疑が「わたし」を追い込んで行くことになります。
ツアーの弾圧に対抗する手段としてテロが選らばれる過程、当局による弾圧等歴史的背景を理解しつつ読むと「現代のテロリスト達」の心情と心象に多少とも近付くことができるかもしれません。
まさにテロルの時代を生きるている現在の我々にとって非常に価値のある作品ではないでしょうか。
読書の軌跡
322ページ | 2010/09/26 11:30:42 |
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