天地明察 [276回参照されました]
SGJKさん がこの本を手に取りました。SGJKさんは、これまでに1冊の本を読み、475ページをめくりました。
本の紹介
100% [全475ページ]
状態 読み終わった!
2010/09/16 13:48:54更新
著者 冲方 丁 ブックリンクされた本
-評価
★★★☆☆感想
前半は満点に近いできだが、後半の失速感(むしろ駆け足感)がすさまじい。
あれだけキャラや設定を掘り下げておきながら、肝心の「一度失敗してから成功に至るまでの道のり」がほとんど箇条書きというのは・・・・・・
これは月刊連載だったのかな?どうも終盤締め切りに追われて、とりあえず調べたものをそのまま載せただけにしか思えない。
しかし、着想は素晴らしい。
「暦」というテーマを元に、江戸初期の社会情勢、文化、学問、経済、宗教なんかを紹介している様子は『風雲児たち』のようであり、歴史好きにはたまらない。
史実を上手く使いエンターテイメント小説に仕上げているあたり、『四千万歩の男』を思い出した。
文章的にも『マルドゥック・スクランブル』より読みやすくなってて(あれはちょっと辛かった・・・・・・)、すいすい読める。
ただ、語彙力の少なさや表現上の誤りが気になる。これは編集者のレベルの問題か。
とまあ、マイナスのことも書いてるけど、全体としては高評価。
多分近いうちに実写化されるであろうが、NHKか『JIN』のスタッフあたりにやってもらえるなら、見応えのある作品になりそうだ。
その時は是非、後半部分をじっくり描いていただきたい!
読書の軌跡
475ページ | 2010/09/16 13:48:54 |
コメント
SGJKさん(2010/09/16 13:49:43)コメントするにはログインが必要です。