ガリレオの苦悩 (文春文庫) [351回参照されました]
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本の紹介
100% [全384ページ]
状態 読み終わった!
2011/12/09 01:39:56更新
著者 東野 圭吾 ブックリンクされた本
-評価
★★★★☆感想
シリーズ従来のスタイルに戻って、奇怪な事件を湯川が解決していく短編集。
前作「容疑者Xの献身」の最後で生じた警察との距離感を引きずったまま、捜査への協力には否定的な態度で始まる『落下る』ではテレビドラマに合せて設定されたという内海薫が初登場してレギュラーに加わっていく。ただ、ドラマとは違って草薙も引き続きレギュラーの座を保ったままなので、湯川・草薙・内海の3人で事件を追いかけていくスタイルになっいるが、今までの組み合わせに女性特有の視点・発想が加わってて3人というバランスも決して悪くはない。。。
…しかし、ドラマの影響が色濃く残っているせいか、文章を読んでいても福山雅治と柴咲コウが直ぐにイメージさせてしまう。。。
それだけ、本シリーズとドラマのキャスティングとの相性が良かったんだろうが、湯川のキャラクター性が以前より若返ったりしてて作者が意図的に近付けていることもあるんじゃないだろうか。
内容的には、「容疑者Xの献身」以前の短編のように警察では解けない不可解な謎に湯川が立ち向かうのが基本フォーマットとなっているのだが、以前よりも物理的現象だけでなく人間性にも重点が置かれた流れとなっている。これも「容疑者Xの献身」からの流れ??
その流れの1つなのか、湯川自身に絡んだ事件が多いのも特徴的で、上述のように人間ドラマに趣を置かれたのはこの辺りにも起因してるのかと。。
ま、それ故にタイトルに『苦悩』と付いてるんだろうが…
とにかく、短編ということもあってライトな割には、物理的トリックと人間ドラマとか詰まっててなかなか面白い作品集だった。
で、単行本では同時に刊行された「聖女の救済」の文庫化はまだ??
読書の軌跡
113ページ | 2011/12/02 01:38:16 |
203ページ | 2011/12/06 01:09:22 |
302ページ | 2011/12/08 01:15:20 |
384ページ | 2011/12/09 01:39:56 |
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