若きエンジニアへの手紙―「実験」とは何か、「研究開発」の現場とは (K+K PRESS) [1463回参照されました]
taka_akiさん がこの本を手に取りました。taka_akiさんは、これまでに3,187冊の本を読み、938,315ページをめくりました。
本の紹介
100% [全293ページ]
状態 読み終わった!
2011/12/07 17:28:49更新
著者 菊池 誠 ブックリンクされた本
-評価
★★★★☆感想
半導体とか懐かしいなーとか思いつつ読み終えました。
ソニーの中央研究所所長を務め、トランジスタの誕生に貢献した氏による若きエンジニアに宛てた手紙のような一冊。
自分自身、若手かどうか微妙なお年頃ですがいろいろと心に響いたのです。
氏が引用している物理学者ショックレーの言葉が素晴らしい。
「私は愚かなんだよ。本当に愚かだ。ただ、少し他の人よりもましなのは、愚かさのために生じる失敗を、有効に活かす方法を少し身につけたところくらいのものなんだ」
「そもそも、神でない人間は、実に愚かな存在だ、ということである」
「もし、この愚かさが、人間として避けられない宿命だとするなら、私たちにできることは、あきらめずに努力をつづけ、挑戦をくり返す。ということだけしかない」
そうだよなー、そうじゃなきゃいかんよなーと自分を省みてイタタと感じたり。
以下はメモ:
・研究には執念が必要なのです。
・矛盾が出たら徹底してこだわれ
・現象の説明をするために、これまで使われたことのない、新しい考え方やモデルを提唱することは、ある条件を満たしている限り自由にできます。しかし、その仮説で、ある説明をしてみたところで、そこまでで終わりにしてしまったら、それは、「言い換え」に過ぎないのです。<中略>人間が科学や技術の歴史を作ってきたのは、必ずそこから一歩ずつ進めて、少しでも正確な認識を得ようとし、また、それによって役に立つ方法を見つけて状況を変えようとする努力によるものでした。
・「考えることについてよく考えれば、考え方が進歩する」"Thinking about thinking improves thinking."
・"respect for scientific aspets of practical problems." 現実の中に生ずるさまざまな問題には、科学の眼ではっきりさせるべき面が伴われている。そのことについて、充分な気くばりをすることがたいせつなのだ
・「玄人の発想」と「素人のような発想」
・手を使い、指を使う
エンジニアとしてもっともっと精進していきます!
読書の軌跡
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