紅―ギロチン (集英社スーパーダッシュ文庫) [1866回参照されました]
aoitakuさん がこの本を手に取りました。aoitakuさんは、これまでに510冊の本を読み、154,371ページをめくりました。
本の紹介
100% [全328ページ]
状態 読み終わった!
2008/03/06 20:21:16更新
著者 片山 憲太郎 ブックリンクされた本
評価
★★★★★感想
キャラクターの魅力を引き上げる要素は、いくつかある。
その一つが、揺れても揺るがない心。
悩んでも、迷っても、根っこの部分では決して折れない芯。
そういうものが、キャラクターを大いに魅力ある存在にする。
さて、紅シリーズの主人公紅真九郎は、そういう意味では、普段情けなくも、土壇場では真っ直ぐで力強いヒーロー。辛い事実に打ちひしがれ、自分の弱さを嘆き、現実から目を背けながらも、最後の最後にはたった一つの答えを正しく掴み取る。
それは一辺倒な正義のヒーローより、一層格好良いと思う。
1巻では勧善懲悪の構図でわかりやすく舞台や登場人物を紹介しておきつつ、2巻である本作では、登場人物の二面性を上手く使い、敵=悪という構図を崩してみせ、懐の深さを窺わせてくれた。
この先どういう物語を見せてくれるのか、それが楽しみでしょうがない。
***
MVPは紫。
次点で銀子、切彦、理津、夕乃、かなぁ。環さんは出番ちょっと少なかったね。というかこの作品の場合、キャラクターの出番と重要度がそのまま魅力の順に結びつくような気がする。それでもキーキャラクターの切彦より銀子が上なのは個人的な好みです。ぼくもロリコンって言われたい!(死ねよ
読書の軌跡
328ページ | 2008/03/06 20:06:54 |
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