孤高の人 (上巻) (新潮文庫) [237316回参照されました]
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本の紹介
100% [全503ページ]
状態 読み終わった!
2011/11/08 00:16:22更新
著者 新田 次郎 ブックリンクされた本
評価
未評価感想
面白い、だが、フラットでなく、後味が悪い。本著は、昭和初期の日本アルプス単独行をはじめて成し遂げた加藤文太郎の評伝小説である。山岳小説の中でも傑作の呼び声も最も高い。労働運動、スパイ狩り等の背景を織り交ぜつつ、ハラハラどきどき夢中に読了したが、問題は、主人公を美化するあまり、悪役がとことん貶められていること。本書では、文太郎の最後の遭難は、幼稚で自己顕示欲の旺盛な若者の宮村猛の我が儘につきあわされたことが原因であるとの解釈で、宮村の至らなさがこれでもかと描写される。辟易し、気になってネットで検索をしてみたら、史実はこれとは異なるとのこと。物語としてみても後味がよくないのに、史実と異なるのでは、あんまりである。新田次郎、今後、読み続けるかどうするか・・。
読書の軌跡
503ページ | 2011/11/08 00:16:22 |
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