オレたちバブル入行組 (文春文庫) [429回参照されました]
mak246さん がこの本を手に取りました。mak246さんは、これまでに105冊の本を読み、44,761ページをめくりました。
本の紹介
100% [全362ページ]
状態 読み終わった!
2011/07/29 01:25:36更新
著者 池井戸 潤 ブックリンクされた本
-評価
★★★★☆感想
既読の『不祥事』ではヒロインが活躍する物語だったけど、同じ銀行モノでも今回はバブル期に入行したサラリーマンの半沢が上司たちを相手に立ち回る痛快企業小説!銀行でなくとも、日本の企業人としてここまで放言しちゃっていいのかと思えるような非現実的さはあるものの、やっぱり小説なんだからこれくらいの爽快さがあってくれても良いのではないでしょうか!
ただ、非現実的と言っても、銀行の内部事情や事件の背景等はリアリティがあって説得力は十分。だからといって小難しい構図が描かれている訳でもなく至ってシンプルな勧善懲悪な物語。半沢にしたって、家に帰れば銀行組織(会社)の事を理解せずに自分本位な正論をぶつけてくる妻の価値観との相違に悩まされる普通のサラリーマンを反映させたキャラクター。更には、銀行という組織の中で夢と現実に折り合いをつけつつ自分なりの人生を考えていく姿勢もしっかりと描くなど、とにかく設定やストーリー構成における絶妙なバランスが素晴らしい!
一介のサラリーマンがここまで上司や組織に楯突くことなんて、、、いやぁ~ムリムリ。。とか思いながらも、しっかりとした世界観とテンポ良い展開に引き込まれて最後はスッキリ爽快!とにかくそんな作品でした。
…だけど、押木の存在は何の伏線だっんだろうか??
それだけが消化不良だったかと。。。
読書の軌跡
114ページ | 2011/07/15 01:08:53 |
208ページ | 2011/07/16 01:08:25 |
290ページ | 2011/07/23 02:13:00 |
362ページ | 2011/07/29 01:25:36 |
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