ケニアを知るための55章 (エリア・スタディーズ) [1022回参照されました]
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本の紹介
100% [全376ページ]
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2016/06/26 02:44:30更新
著者 松田 素二 ブックリンクされた本
-評価
★★★☆☆感想
(p77)第二次世界大戦では、日本が戦争の当事者となり、ビルマからインドに侵攻して行った時、イギリスはアフリカ人兵士をらアフリカ外の戦線にも投入することに方針転換した…そしてこのことが独立につながった…これらの兵士は広くたびをし、ヨーロッパ人の弱点を見た。ある者は、私もそのひとりであるが、外国で対等の者として受け入れられ、自国に帰ってきて劣等者として扱われるのに耐えられなかった。
(p255)200頭をこえる群れ…牧童たちは数を数えないが、一部が迷子になればすぐに分かる…群れ全体を10〜20頭ぐらいの、同じ特徴を共有する固定したユニットに分ける…そして1頭1頭の顔を覚えているのだ。
(p260)ムエニさんにとって、マーケットと町は、主婦業を中断し、結婚するとあまり会えない娘たちと談笑する休憩場所でもあった。
(p276)たいていの町では、規模はそれぞれでも出身クラン、出身地ごとに葬式のための講があり、毎週決まって集まっては、メンバーそれぞれがある金額を積み立てていく。メンバー内に不幸が起きると、積み立ててきた中から棺代などを捻出するのである。
(p296)フェデレーション…ケニアのさまざまな主食であるウガリ・チャパティ・パスタ・コメとほかにスパイスの香りがするスープ、野菜炒め、肉、豆煮込みなどのおかずが巨大なプレートに載って出てくる…まずはそれぞれの主食を順繰りに楽しむ…そのうち主食間の境界線に手を伸ばし、組み合わせを楽しむ…最後には、すべての主食とおかずとが渾然一体となったねこまんまを楽しむ。じつは、ソマリアの料理である。ソマリアは、英国領ソマリランドと旧イタリア領ソマリランドが1960年に相次いで独立し、ひとつの国家として統合したことで誕生した。これまでさまざまな地域で異なる生活をしてきたソマリの人びとの「主食」を統合し、バランスのとれた食生活を目指すという、独立当時のソマリア国民統合の理念を象徴する料理なのだという。ソマリアは氏族同士の争いによって1991年に崩壊してしまう。それ以降に難民となってケニアに入ってきたソマリの人びとによってケニアに伝えられたのであろう。
読書の軌跡
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