檻の外 (Holly NOVELS) [83回参照されました]
とくこさん がこの本を手に取りました。とくこさんは、これまでに46冊の本を読み、11,505ページをめくりました。
本の紹介
100% [全253ページ]
状態 読み終わった!
2014/09/19 00:08:34更新
著者 木原 音瀬 ブックリンクされた本
-評価
★★★★☆感想
あとがきにも書かれていたように、喜多川の一生を綴った物語だった。
本編で喜多川が感じて、体験したことが着実に彼の中に蓄積して、成長していく描写が繊細。
最後の展開では、決して特別な言葉じゃないのに、涙が出る。
堂野に名前を呼ばれてから喜多川は生まれて、二冊の間の一生を見届けた。
「雨の日」のような穏やかな2人をもっと見ていたかった。
読書の軌跡
17ページ | 2014/09/17 21:57:33 | 『あんたに家族がいたって、近くにいるぐらいいいだろ』 口調は、淡々としていた。 『同じ雨の降っている場所にいるんだって思うぐらいいいだろ。顔が見たいって思う時に、歩いていける場所にいたっていいだろ』 傍に、ただ傍にいたいと訴える男に、胸を揺さぶられる。けれど近くにいることが、喜多川本人にとって、自分にとっていいことなのかどうかわからなかった。 |
173ページ | 2014/09/18 22:35:43 | 怖い人だなんてとんでもない、おじさんはよく笑った。 |
253ページ | 2014/09/19 00:08:34 |
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