吉原手引草 (幻冬舎文庫) [4396回参照されました]
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本の紹介
100% [全326ページ]
状態 読み終わった!
2014/03/09 22:58:32更新
著者 松井 今朝子 ブックリンクされた本
評価
未評価感想
花魁の失踪が関係者の証言の積み重ねにより大どんでん返し的に明らかになるという趣向。時代考証を尽くしたであろう上でのよどみのない会話。キャラクター造形も確か。ほどよく官能的。決してつまらないわけではない。さすが直木賞というべき、本当に達者な小説である。でも、心に触れる何か、のようなものは感じなかったし、たぶん読み返しはしない。そのような意味では、同じ吉原物の宮木あや子「花宵道中」の方が、花魁の人生のどうにもならなさ、儚さ、したたかさを書いて秀逸。生き生きしてリアルでもある。でも、吉原手引草は直木賞で、花宵道中はR-18文学賞で官能小説扱いなんですよね。
読書の軌跡
326ページ | 2014/03/09 22:58:32 |
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